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  • 【健康コラム】冷え性対策(血流改善)に”運動”が有効な理由

    冷え性は、万病の元と言われているほど昔から危険視されています。女性の方に多くみられる症状ですが、運動量の低下を感じる方が増加している近年では、老若男女かかわらずこの症状に悩む人が増えています。

    今回は、冷え性の原因「血行不良」について深掘り解説しながら、その対策までを紹介していきます!

    記事内容
    • 1.運動しないと体は冷える?
    • 2.血液はどうやって全身を巡っているの?
    • 3.冷え性対策

    1.運動しないと体は冷える?

    その答えは、「はい」です。 運動と冷えには密接なつながりがあり、運動をしないと、体は冷えやすくなる傾向があります。これは、冷え性が血行不良によって引き起こされるからです。

    しかし、近年多くの人が運動量低下を感じている背景として、現代社会では自動車、バス、電車などの交通手段の普及、エレベーターやエスカレーターを利用して階段を使わないこと、そして、スマートフォン、タブレット、PCなどのデジタルテクノロジーが普及し、多くの人々が座ったままで長時間過ごすという生活の変化が挙げられます。同時に、現代社会の忙しさにより、運動時間を確保できないというのも原因の一つかもしれません。

    ”運動”は、健康において必要不可欠と言われますが、その大きな理由として、 「血流促進」と「体を支える筋肉を作る」という2つのことが挙げられます。

    ①血液の役割

    血液は体内の生命維持に不可欠な液体で、多くの重要な役割を果たしています。 1)酸素供給 血液は肺で取り込まれた酸素を体の各組織と細胞に運び、酸素供給を担います。ヘモグロビンと呼ばれる分子が酸素を結合し、酸素運搬を助けます。

    2)栄養供給 血液は腸から吸収された栄養物や消化された栄養物を体内の細胞に運びます。これにより、細胞は必要なエネルギーや栄養素を得ることができます。

    3)体温調節 血管収縮と拡張により、皮膚の表面と内部の血管の血液流量が調整され、体温が調節されます。また、血液は体内で熱を運ぶ重要な媒体です。代謝過程や筋肉の収縮などで生じた熱は、血液によって体内全体に分散されます。この熱の分散により、体内の温度が均等に保たれ、急激な体温の変化が防がれます。

    4)免疫機能のサポート 血液には白血球が含まれており、これらの細胞は免疫系の一部として働き、体を感染症や病原体から守る役割を果たします。白血球は異物や病原体を攻撃し、体の防御メカニズムを支援します。

    5)廃棄物の排出 血液は体内で生成された代謝産物や老廃物を運び、主要な排泄器官である腎臓や肝臓にこれらの廃棄物を排出するのに役立ちます。

    上記のように、血流は健康を作る基礎と言っても良いほどの役割を担っています。冷え性の場合は、この体温調節機能を持つ血流の役割が何らかの原因によってうまく機能していない可能性があります。

    ②筋肉の必要性

    私たちは、体にあるいくつもの筋肉が支え合うことで柔軟に動き、真っ直ぐに姿勢を維持することができています。また体を動かすと、筋肉が収縮することで血流を押し上げ、全身への血流促進に貢献しています。筋肉は使えば肥大(成長)しますが、使わなければ2〜3週間程度で筋力が低下すると言われています。健康の基盤である血行促進を助けるためにも運動し筋肉を使うことが重要です。

    2.血液はどうやって全身を巡っているの?

    血流の働きは、主に心臓と自律神経、そして筋ポンプの3つで成り立っています。 心臓は血液ポンプとして収縮と拡張を繰り返し、血液を体内に送り出します。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの役割を交互に作用させ血管の収縮や拡張に影響しています。 しかしながら、私たちの住む地球には重力があるため、心臓から送り出される血流はスムーズでも、心臓に押し返される血流にはさらに勢いが必要だったりします。例えば、指先や、足先から戻ってくる血流です。これらを助けるのが、”筋ポンプ”の役割です。

    筋ポンプは、筋肉の収縮と弛緩によって、血管を収縮・拡張させ血流を助ける役割のことです。これは、運動するときに起こる作用なので、デスクワークなど体を動かさず一定の姿勢でいる場合に末端の冷えを感じることがあります。

    3.冷え性対策

    冷え性対策は、「血流促進」を意識することが大切です。

    大きなポイントとして

    運動・・・筋肉の力で血流促進 入浴・・・体温上昇 食事・・・内臓の体温上昇 衣類・・・体温低下を防ぐ

    この4つが挙げられます。

    生活をどう過ごすかによって体の健康状態は変わっていきますので、冷え性対策で最も重要なのはこれらを取り入れるような生活改善ですが、自分では改善できないほどの重症な症状に悩む方はプロに頼ることも大切です。また、健康な方も定期的にメンテナンスを入れることでより健康状態を維持しやすくなります。

    当院では、体質改善の鍼灸治療や、血行不良を防ぐための姿勢改善、加圧トレーニングやオイルマッサージなど、様々なプログラムがあります。患者さんの症状と生活について丁寧にヒアリングし、オーダーメイドの治療プログラムを行うのが当院の治療です。

    また、SNSにて国家資格を保持する臨床家がお家でできる対策や運動を紹介していますので、ぜひお役立てください!

    【むくみ・冷え性】湧泉のツボ指圧〜方法と効果〜

  • 【健康コラム】知ってる?姿勢改善を成功させるPOINT|筋肉の”伸張と萎縮”

    写真や鏡越しに映った自分を見て「こんなに姿勢悪かったっけ…」と感じたこと、皆さんもあるのではないでしょうか? 健康な身体において、血流が循環しやすいバランスの良い・美しい姿勢は欠かせないものですが、姿勢を良くしようと思うと背中が痛くなったり、そもそも自分の思う良い姿勢が本当に正しい姿勢なのか分からないという声は多いです。

    今回は、どうして姿勢改善は難しいと感じるのか、そして、姿勢改善をするにあたって絶対に知っておいてほしい知識を紹介します!

    記事内容
    • 1.どうして姿勢改善は難しい?
    • 2.姿勢改善に重要な筋肉の話
    • 3.姿勢不良に良くあるパターン
    • 4.当院の姿勢改善

    1.どうして姿勢改善は難しい?

    習慣になった悪い姿勢を改善するのは、なぜ難しいと感じるのでしょうか?

    その答えは、まず”習慣化”にあります。

    習慣というのは、繰り返し行うことで脳がその状態を覚え、過度に意識しなくても、ほぼ無意識に負担なく行えるようになることを指します。

    例えば、毎日の就寝時間が遅い人がいきなり21:00に寝ようとした時、大抵はなかなか眠りにつけません。しかし、毎日21:00に寝ている人は、いつもとは違うスケジュールで動いていたり過度のストレスを感じていない限りいつも通り楽に眠ることができます。

    このように、人間の持つ脳の習慣化は、環境に縦横するための能力の一つでその状態をキープしようとする力です。

    これは、生活習慣だけでなく、思考、判断力、コミュニケーション、そして体内の活動においても全てのことに言えます。

    つまり、姿勢も同様です。 何らかの原因や子供の頃からの癖(習慣)で猫背になる人は、猫背が習慣化しているため、その姿勢が「楽」に感じますので、いつもは行わない正しい姿勢をしようとすると、不快感を感じてしまうことが多いです。 そして、猫背姿勢に慣れてしまった体は、”猫背姿勢をキープするための筋肉”が発達してしまいます。 姿勢改善が難しいと感じる大きな原因はここにあります。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (原因)疲労・筋力低下による姿勢不良 ↓ (習慣)楽な姿勢と認識して無意識に行う ↓ (結果)筋力低下(伸張)・筋緊張(萎縮) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    そして、多くの場合上記の流れをループしてしまいます。

    しかし、悪い姿勢も習慣によって作られたものですので、良い姿勢になるための行動を1つずつ習慣にしていけば必ず改善します。

    次に、姿勢改善に失敗する人がやりがちな「意識だけで姿勢を改善する」ことについてお話しします。

    一見、無意識で習慣化しているのなら自分の意識で改善できるのでは?と感じるかもしれませんが、この場合かなりの確率で、過度の疲労感や凝り・痛みを感じます。

    そうなってしまうのは一体なぜなのか? その答えは次の”姿勢改善に重要な筋肉の話”にあります。

    2.姿勢改善に重要な筋肉の話

    姿勢改善に重要なのは、筋肉の”伸張(筋力低下)と萎縮(柔軟性低下)”している部位を認識することです。

    先ほどの話の中にもありましたが、猫背姿勢に慣れてしまった体は、”猫背姿勢をキープするための筋肉”が発達してしまいます。

    筋肉は本来引っ張る力(縮む)と柔軟性(伸びる)の二つの性質も持っていますが、筋肉を過度に使えば発達し、過度に使わなければ筋力は低下していきます。

    過度に使う筋肉は、引っ張る力(縮む)を持続させようとするので、筋力は低下しませんが柔軟性を失います。加えて脳の習慣化もあるので、ずっと筋肉を縮めてしまいやすくなります。

    逆に、過度に筋肉を使わなければ、筋肉は小さくなり筋力を失います。 皆さんも、片足立ちでフラフラしたり、子供のときより腹筋できないと思ったことがあるかと思いますが、筋力が低下すると、筋肉を使おうと意識しても使えなくなってしまいます。

    これらを踏まえて姿勢の話に戻りますが、立つ・座る・歩くといった日常的な姿勢動作も実は私たちが感じている以上に筋肉を使っています。 そのため、筋肉はバランス良く使ってあげる必要があります。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 正しい姿勢=筋肉をバランス良く使った姿勢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    不良姿勢に該当する猫背などは、過度に使う筋肉と過度に使わない筋肉が存在します。 ですので、良い姿勢を作ろうとした時に筋力が足りなかったり、筋肉が縮んで硬くなったりして、なおかつ無理やり姿勢を変えることで痛みなどが発生し姿勢改善が難しく感じます。

    3.不良姿勢に良くあるパターン

    多くの方に見られる不良姿勢に良くあるパターンを紹介します。姿勢は生活に大きく影響します。例えば、近年はスマホの普及やデジタル化によって長時間画面を見ることが増えました。それにより、無意識に顔を画面に近づける姿勢をしてしまいやすくなり、ストレートネック・猫背などの不良姿勢の方が増加しています。

    ここでは、代表的な不良姿勢とその筋肉の状態(伸張と萎縮)について紹介します。

    ①ストレートネック

    「ストレートネック」は、首の自然なカーブが失われ、首がまっすぐに伸びている状態を指します。この姿勢は、頭痛、首こり、肩こり、腕や手のしびれにつながる可能性もある不良姿勢です。

    成人の頭の重さは約 4~6kg もありますが、体の重心上に頭を位置することでその重さの体への負担は軽減します。しかし、頭が前に出る角度が増すごとに ・首の前側にある斜角筋 ・首の後ろ側にある後頭下筋群 ・上部僧帽筋 ・肩甲挙筋 に過度の負担がかかりこれらの筋肉が習慣的に萎縮します。

    ②巻き肩

    「巻き肩」は、肩の位置が前に丸まる姿勢のことを指します。

    巻き肩になると、 ・胸の筋肉(特に小胸筋) は萎縮し硬くなります。

    反対に、 ・背中の筋肉(僧帽筋など) は伸びてしまっています。

    ③猫背

    「猫背」は、背中や背骨の曲がり方が正常ではなく、背中が丸くなっている状態を指します。

    この姿勢は巻き肩やストレートネックも含み、さらに加えて ・背筋 ・腹筋 の体を支える基本となる2つの筋肉の筋力低下があります。

    ④反り腰

    「反り腰」は、腰が前傾した姿勢を指します。

    ・股関節前面 の筋肉が硬く、

    ・腹筋 の筋力低下により お尻が後ろに突き出し、前腿が張り、お腹もでる姿勢になります。

    4.当院の姿勢改善

    当院は、国家資格保持した臨床家による治療で、整体・マッサージ・鍼灸・医療機器を使用し患者さん一人一人にあった治療をご提供します。

    初めての患者さんにはAI姿勢診断を無料でご提供しております。この診断器は、現在の姿勢バランスを評価し、将来発症する可能性のある症状を予測します。また、改善するために必要な治療・トレーニングも提案してくれますので臨床家の知識もあわせて、必要な治療を解剖学的にわかりやすく患者さんへご説明できるようになりました。

    姿勢改善には、筋力低下した筋肉をトレーニングで鍛え、柔軟性を失った筋肉をマッサージや鍼灸で緩める必要があります。

    筋肉のバランスを医療的に整えてあげることで、正しい姿勢に戻しやすくなります。

    当院ではさらに、患者さんのお家でのメンテナンスをサポートするためSNSでのトレーニング動画の発信も行なっています。

    ストレートネック・猫背にオススメ!エクササイズ

    【巻き肩】肩こり・巻き肩改善!ストレッチ方法の紹介

    猫背改善に効果的なストレッチ

    【反り腰】国家資格者が教える!反り腰改善トレーニング

  • 【健康コラム】足の冷え性・むくみを改善するために大切な”内転筋群の柔軟性”

    足の冷えやむくみは、多くの人にとって悩ましい問題です。冷え性やむくみの原因は人それぞれ異なり、体質やライフスタイルにも関連があります。しかし、その解消において共通の大切なポイントがあります。それは、内転筋群の柔軟性です。この記事では、冷えやむくみの原因から内転筋群の役割、柔軟性が冷えやむくみの解消にどのように関連しているか、そして内転筋群のストレッチ方法や冷えむくみ解消治療について詳しく解説します。

    記事内容
    • 1.冷えやむくみの原因
    • 2.内転筋群とは?
    • 3.柔軟が冷えやむくみを解消する理由
    • 4.内転筋群のストレッチ方法
    • 5.当院の冷えむくみ解消治療

    1.冷えやむくみの原因

    足の冷えやむくみは、様々な要因によって引き起こされます。 以下に、冷えやむくみの原因について詳しく説明します。

    1)冷えやむくみに悩む方の特徴

    女性は男性よりも冷えやむくみに対する過敏性が高い傾向があり、特に生理前や妊娠中に症状が顕著に現れることがあります。また、年齢とともに血管の柔軟性が減少し、冷えやむくみの症状がでやすいということもあります。若い方には、長時間同じ姿勢で作業することで血行不良が起こりやすく、症状を誘発する場合があります。

    2)体質

    ー冷え性に悩む方ー 自律神経の乱れや基礎代謝の低い方、その他なんらかの要因で体温調節機能が弱い人は、寒冷な環境下で特に足が冷えやすく、冷え性に陥りやすいです。症状がひどい方は、夏の室内でも悩まされる場合があります。

    ーむくみやすい体質ー 血行不良・冷え性・運動不足など、体内の循環機能が悪化しやすい条件下の場合、むくみが発生しやすくなります。

    3)考えられる理由

    ・運動不足 適切な運動を欠いていると、筋肉のポンプ効果が低下し、血液の循環が悪化しやすくなります。 ・食生活 高塩分の食事は体内の水分を増加させ、むくみを引き起こす要因となります。 ・ストレス ストレスによって交感神経が過剰に刺激され、血管が収縮し、血行が悪化することがあります。

    冷えやむくみは個人差があり、複数の要因が組み合わさることが一般的です。そのため、冷えやむくみの解消には、個々の要因に合わせたアプローチが必要です。また、背景になんらかの病気がある場合もありますので、症状が辛い場合は病院の受診をお勧めします。

    2.内転筋群とは?

    内転筋群は、太ももの内側に位置する一群の筋肉で、下半身の安定性と運動の調整に重要な役割を果たしています。以下に、内転筋群の詳細について説明します。

    1.内転筋群の位置

    股関節の付け根から太ももの内側・膝の内側にかけて走行し、恥骨筋・短内転筋・長内転筋・大内転筋の4つの筋肉です。

    2.役割

    内転筋群は、以下の主要な役割を担っています。 ・足の内側への移動 足を閉じる時に働いたり、足を広げるときに制御する役割があります。

    ・姿勢の調整 内転筋は立位や歩行時に骨盤の安定性を調整し、正しい姿勢を維持するのに役立ちます。また、内転筋が強化されると、腰痛の予防にも寄与します。

    ・筋肉バランスの維持 歩行時などの運動時に、側方へのバランスを保つのに重要な役割を果たしています。

    内転筋群が適切に機能せず、硬化していると、足の内側の筋肉や血管に圧力がかかり、血行が悪化し、冷えやむくみのリスクが高まります。したがって、内転筋群の柔軟性や強化を促進することは、足の健康を維持するために重要です。

    3.柔軟が冷えやむくみを解消する理由

    柔軟性が冷えやむくみの解消に寄与する理由は、筋肉の硬直や血行不良と密接に関連しています。以下に、柔軟性と冷えやむくみの関連性を詳しく説明します。

    1.冷えやむくみと筋肉の硬直

    冷えやむくみは、血液の循環が悪くなり、余分な液体が組織にたまることで引き起こされます。筋肉が硬直している場合、以下のような問題が発生しやすくなります。

    ー血管への圧力ー 硬直した筋肉は周囲の組織に圧力をかけ、血管の収縮を引き起こします。これにより、血液の流れが阻害され、冷えやむくみが増加します。

    ーリンパ液の流れの妨げー 筋肉の硬直はリンパ液の流れも阻害し、余分な液体や老廃物の排出が不十分となり、むくみが発生しやすくなります。

    ー筋肉ポンプの機能低下ー 筋肉は血液を心臓に向かって押し戻すポンプの役割を果たしています。硬直した筋肉はこのポンプの機能を低下させ、血行不良を引き起こします。

    2.筋肉の柔軟性を高めると…?

    柔軟性を高めることは、筋肉をリラックスさせ、硬直を緩和する助けになります。柔軟性を向上させることで、以下のメリットがあります。

    ー筋肉の伸縮性ー 柔軟な筋肉は、より広い範囲で伸び縮みできるため、血管やリンパ管に対する圧力が軽減されます。これにより、血液とリンパ液の流れが改善し、冷えやむくみのリスクが低下します。

    ー筋肉ポンプの強化ー 柔軟な筋肉は効果的なポンプとして機能し、血液の循環を改善します。筋肉が適切に収縮・弛緩することで、冷えやむくみを軽減するのに役立ちます。

    総括すると、柔軟性を高めることは、筋肉の硬直を減少させ、血液およびリンパの流れを改善し、冷えやむくみの症状を緩和するのに助けとなります。日常的なストレッチや柔軟性向上の活動は、足の健康を維持する重要な要素と言えます。

    4.内転筋群のストレッチ方法

    ー内転筋のストレッチー

    ここまでで内転筋の重要性、冷え・むくみとの関係性について深く理解できたかと思います。 次は、以下のストレッチを実践してみましょう!

    メディカルジャパンでは、国家資格者が指導するトレーニングやストレッチ動画を発信しています。1分程度の簡単なストレッチなので、朝や入浴後、睡眠前など習慣にして取り組んでみましょう!

    5.院の冷えむくみ解消治療

    当院は、カウンセリングとAI姿勢診断から評価し、それぞれの患者さんに合ったオーダーメイド治療を行っています。治療方法は、整骨・4D整体・鍼灸・メディカルマッサージ・医療機器・トレーニング・リハビリなど様々にあります。

    下記に、冷え性・むくみ改善の場合に効果的な治療法の代表例を紹介します。

    ①アロマオイルマッサージ

    全身オイルマッサージ/治療のオプションとして気になる部位を行うことができます。

    オイルを使用して肌表面を滑らせるようにマッサージをすると、リンパの流れや血流促進の効果が高くなります。全身に張り巡らされているリンパ管、その中を通るリンパ液を合わせて「リンパ」と呼び、体内の老廃物を排出、免疫機能などの役目を担っています。 身体に存在する様々なリンパ節に向かって、リンパを流すことで凝りや痛みの解消だけでなく、新陳代謝が向上することによってむくみや冷え性の改善に繋がります。

    また、アロマの香りは副交感神経を優位にし、リラックス効果・血流促進効果を発揮します。

    ②鍼灸・全身の歪み調整

    全身の骨の歪みは血行不良の要因の一つです。骨の位置を正し、筋肉のバランスを整えることに加え、体質改善の鍼灸を行うことで、全身の自然治癒力が高まります。 また当院では電気温灸も行っています。

    ③パイラシーリング

    発汗作用のあるパイラシーリングを巻くことで、新陳代謝が高まり血流改善、汗をかくことでむくみが改善し、パイラシーリングを巻いていた部位がポカポカ暖かくなります。冷えやむくみも症状がひどい方、ダイエット目的の方におすすめです。

    まとめ

    足の冷えやむくみは様々な要因によって引き起こされますが、内転筋群の柔軟性が改善されることで、これらの症状を軽減できる可能性が高まります。冷えやむくみにお悩みの方は、内転筋群の柔軟性に注目し、適切な対策を行うことをおすすめします。

  • 【健康コラム】腰痛改善に”ハムストリングスの柔軟性”が大切な理由とは?

    腰痛は多くの人が悩む症状ですがその原因はさまざまです。しかし腰痛の改善において、腰部の筋肉だけでなく、足の筋肉の柔軟性が重要だということはみなさんご存知でしょうか?

    この記事では、腰痛に関与する足の筋肉<ハムストリングス>の役割、腰痛との関係、ハムストリングスが硬くなる理由、自宅で行えるストレッチ方法、そして専門の腰痛治療について詳しく解説します!

    記事内容
    • 1.ハムストリングスって?
    • 2.腰痛とハムストリングスの関係性
    • 3.ハムストリングスはなぜ硬くなる?
    • 4.自宅でできるストレッチ
    • 5.当院の腰痛治療
    • 6.まとめ

    1.ハムストリングスって?

    ①どこの筋肉

    ハムストリングスは、足の太ももの裏の筋肉です。ここは大きな筋肉グループで、主に膝の屈曲と大腿の伸展に関与するしています。含まれる3つの筋肉は以下の通りです。

    ー大腿二頭筋ー 大腿の後面に位置し、ハムストリングスの中でも最も大きな筋肉です。

    ー半腱様筋ー 大腿の後面、内側に位置します。

    ー半膜様筋ー これも大腿の後面、内側に位置し、半腱様筋に覆われています。

    ②役割

    ハムストリングスは、歩行、走行、ジャンプ、膝の動きにおいて重要な役割を果たし、特にスポーツ選手やアスリートにとって非常に重要な筋肉群です。ハムストリングスの適切な柔軟性と強さを維持することは、下半身の安定性とパフォーマンス向上に寄与します。

    膝の屈曲: ハムストリングスは膝を曲げる動作に関与します。この動作は、歩行時やランニング時、階段の上り下りなど、日常的な活動に欠かせないものです。

    股関節の伸展: ハムストリングスは股関節の伸展にも寄与します。股関節の伸展は、腰の伸展とも関連があり、立位や歩行時における姿勢の維持に影響を与えます。

    下半身の安定性: ハムストリングスは、膝と股関節の適切な安定性を提供し、これによって体のバランスを保ちます。特にスポーツ選手やランナーにとって、ハムストリングスの強さと柔軟性は急激な運動やトレーニング中の怪我予防に重要です。

    ハムストリングスは、適切な柔軟性と強さを維持することが大切で、これによって筋肉のバランスが保たれ、下半身のパフォーマンスが向上します。

    2、腰痛とハムストリングスの関係性

    ハムストリングスと腰痛には密接な関係があります。

    ハムストリングスが硬直すると、骨盤の後ろへ引っ張られやすくなり、腰椎に不必要な圧力がかかることがあります。この状態は、腰部の筋肉や椎間板に過度なストレスをかけ、腰痛の原因となります。腰部の筋肉とのバランスを保つためにハムストリングスが強化されず柔軟性が不足すると、腰部の筋肉との不均衡が生じ、腰痛のリスクが高まります。

    また、正しい姿勢を維持するのが難しくなります。姿勢の悪化は腰痛の原因となり、特に長時間座っている場合に腰部への負担を増加させます。

    慢性腰痛の方は特に腰から下の筋肉バランスを整えることが重要です。

    3.ハムストリングスはなぜ硬くなる?

    ハムストリングスが硬直する理由は多岐にわたります。 以下に、ハムストリングスが硬くなる主な要因をいくつか説明します。

    ❶運動不足 適度な運動を欠いた生活や長時間の座り仕事など、運動不足はハムストリングスの硬直を促進します。筋肉を定期的に伸ばさずに使わないと、柔軟性が低下し、硬くなります。

    ❷長時間の座り仕事 デスクワークや長時間の座り仕事をしている人は、長時間同じ姿勢を維持するため、ハムストリングスが縮こまりやすくなります。このような状況では、ハムストリングスが短縮して硬直しやすくなります。

    ❸過度な筋肉の使用 あるスポーツや運動でハムストリングスを過度に使うことは、筋肉の疲労や硬直を引き起こす可能性があります。特に適切なウォームアップやクールダウンを怠ると、急激な筋肉の負荷が硬直を促進します。

    ❹過去のけが ハムストリングスにけがをした経験がある人は、その箇所が硬直しやすくなります。傷ついた組織が修復される過程で硬直が生じることがあります。

    ❺加齢による筋肉の変化 年齢とともに筋肉の柔軟性が減少し、硬直が起こりやすくなります。老化に伴う筋肉の硬化がハムストリングスの硬直に寄与します。

    ❻適切なケアの欠如 ハムストリングスに対する適切なストレッチやマッサージ、リラクセーションのケアが行われないと、筋肉は硬直しやすくなります。

    ハムストリングスの柔軟性を維持し、硬直を予防するためには、適切なストレッチや運動を定期的に行い、日常生活での姿勢や活動に気を付けることが重要です。

    4.自宅でできるストレッチ

    当院は患者さんの柔軟が必要な筋肉、筋力アップが必要な筋肉を判断し、適切なホームワーク指導を行なっています。 また、自宅でも行いやすいよう、国家資格を保持した臨床家によるトレーニング動画も後悔しています。

    今回は座ったままできるハムストリングのストレッチを紹介します! デスクワーク中の休憩にも行いやすい簡単なストレッチですのでぜひ参考にしてください♪

    5.当院の腰痛治療

    当院の腰痛改善治療では、 ・局所の血流改善 ・筋スパズム(筋肉・筋膜の収縮が続いている状態)の緩解 にて、圧痛部位/硬結部位を中心に施術します。

    腰痛には様々な要因があるので、姿勢や動作、カウンセリング、エコーを使用し適切な処置を検討します。

    ↓以下は、筋肉性の腰痛の場合の鍼灸介入法について紹介します↓

    筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れている2Dエコー(超音波検査)を用いて検査をします。レントゲンやCTには映らない痛みの原因、つまり観察が不可能なトリガーポイント、筋線維、靭帯、腱などの軟部組織が原因の場合、この2Dエコー(超音波検査)が大変有効です。

    ①患部をエコーで撮影。健側、患側の腰方形筋をエコーで撮影しながら筋の配列の均等、不均等の確認。動いてもらい筋の動き具合の違い確認。 患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。

    ②エコーで撮影した筋の滑走性が悪いところにピンポイントで鍼灸。

    ③さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。 高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を用いて「超音波治療+超音波治療」を合わせて行う治療法により、さらに鎮痛効果に対するアプローチを可能としています。

    患者さんの状態によって治療法はさまざまですので、上記は1例です。 痛みを取るための患部への集中的な治療後は、トレーニングやリハビリ、全身のバランス改善を行い、再発を防ぐ体を目指します。

    何度も繰り返す症状や、受診したけど治らない…など、お悩みの方におすすめできるのが当院の治療です。

    6.まとめ

    ハムストリングスの柔軟性は腰痛の予防や改善に重要です。柔軟性を維持し、ハムストリングスの硬直を防ぐために、適切なストレッチと定期的な運動が必要です。腰痛が慢性的な問題となった場合、専門家の治療を受けることが効果的な方法です。

  • 【健康コラム】胸鎖乳突筋の緊張は肩こりを悪化させる?

    肩こりは多くの人が日常的に経験する不快な症状であり、その原因はさまざまです。 肩こりのきっかけや、悪化させる要因の一つにスマホの使用がありますが、これには「胸鎖乳突筋」という首の筋肉に関わりがあります。近年美容面でも、小顔効果に重要として注目されている胸鎖乳突筋ですが、肩こりやストレートネックなどの慢性症状の改善においても大きなポイントです。

    今回は、胸鎖乳突筋の役割、肩こりとの関係、胸鎖乳突筋のストレッチ方法、そして肩こりやストレートネックの治療について紹介します。

    記事内容
    • 1.胸鎖乳突筋の役割
    • 2.肩こりとの関係
    • 3.胸鎖乳突筋のストレッチ
    • 4.肩こり・ストレートネックの治療
    • 5.肩こりに関するよくある質問

    1.胸鎖乳突筋の役割

    胸鎖乳突筋、左右の鎖骨の中心あたりと耳の後ろの乳様突起を結ぶ筋肉です。この筋肉は私たちの身体に重要な役割を果たします。主な役割について以下に説明します。

    ー首の動きを制御ー

    胸鎖乳突筋は、首の様々な動きを制御する重要な筋肉で、首の前後左右への動きが可能となります。また、頭を支え頭蓋骨を安定させる役割を持っています。

    ー呼吸時の胸郭の安定化ー

    胸鎖乳突筋は、呼吸を補助する筋肉の一つです。

    ー頭につながる大きな筋肉ー

    胸鎖乳突筋は、頭と体を繋ぐ大きな筋肉の1つですので、頭部へ循環する血流をサポートする重要な役割があります。しかし、負担のかかりやすい筋肉ですので、筋肉が固まらないようケアしてあげることが重要です。

    胸鎖乳突筋は、肩周り・頭の症状のトリガーポイント(痛みの原因部位)ととなることが多く、特に頭痛や肩こりはこの筋肉のこりが引き金になりやすいです。

    2.肩こりとの関係

    胸鎖乳突筋と肩こりの関係は重要です。 以下は胸鎖乳突筋が肩こりにどのように影響を与えるかについてお話しします。

    ー姿勢の問題ー

    胸鎖乳突筋が緊張する一般的な原因の一つは、前かがみの姿勢や頭を前に出す姿勢です。 頭の重さは体の1割を占めていると言われています。一般的に5キロ程度になりますが、この重い頭を、首が前に出るような不良姿勢で支える場合、胸鎖乳突筋には大きな負担がかかりますし、身体は連動しているので、付随する周りの筋肉にも負荷をかけてしまいます。特にこの姿勢は、肩こりにつながる巻き肩や猫背を誘発しやすい姿勢です。

    ー血液循環の影響ー

    胸鎖乳突筋が緊張することで、その周辺の血液循環にも影響が出ることがあります。上記でお話ししたストレートネックのような症状は、頸椎の中を通る動脈が圧迫され血行不良が生じます。結果として筋肉や組織への酸素供給が減少し、炎症やこりを引き起こす可能性があります。

    したがって、胸鎖乳突筋の緊張を和らげ、正しい姿勢を維持することは、肩こりの予防や軽減に役立ちます。また、肩こりが慢性的な問題となった場合、整骨・鍼灸院での専門家の治療やアドバイスを受けることが重要です。

    3.胸鎖乳突筋のストレッチ

    胸鎖乳突筋の緊張をとるには、定期的なストレッチが有効です。 首のストレッチは、怪我をしやすいので、必ず専門家による指導によって行うことをお勧めします。

    当院では、治療に合わせて患者さんの体に必要な筋トレ・ストレッチ・トレーニングを担当臨床家が提案します。また、お家でも取り組みやすいようSNSでも発信しているのでぜひお役立てください。

    4.肩こり・ストレートネックの治療

    当院では、【AI姿勢診断+オーダーメイド治療】を行なっています。 身体の症状は、全身のバランスを維持しようとした結果負担のかかる部位ができてしまうことがほとんどです。また、生活習慣や動作による負荷であったり病気のサインだったりする場合があるので、身体の知識を持つ臨床家による介入を選ぶことが大切になります。

    痛みやこりを取るための患部だけの治療ではなく、要因となる姿勢を見極め、トリガーポイントへの治療と全身のバランスを整える治療・トレーニングにより、根本な症状改善につながります。

    ーAI姿勢診断ー

    「姿勢の歪み」を最新のAI技術で分かりやすく数値化できる姿勢分析システムです。高精度AIを用いて、あなたの身体、あなたの動作の状態を、科学的に計測することが可能です。

    様々な解析メニューからあなたの身体、あなたの動作を余すところなくデータ化します。 当院では姿勢解析、座位姿勢解析、後足部解析、歩行解析などから診断を行います。

    この分析をすることで、どこが悪いせいでどんな姿勢になっているかがわかります。 現在の姿勢から、筋肉が硬くなる部位や痛みの原因となる部位、未来の姿勢などを推定し、施術の方針や効果をよりわかりやすく説明することができます。患者様自身にも体の状態を理解してもらいやすくなりました。

    5.肩こりに関するよくある質問

    • A1.肩こりはどのようにして起こるのですか?
      肩こりは、さまざまな要因によって引き起こされます。一般的な原因には、姿勢の悪化、筋肉の疲労、ストレス、過度の肩の使用、デスクワークやコンピュータ作業、スマートフォンの使用、急激な運動、そして筋肉や関節の問題が含まれます。
    • A2.肩こりの症状はどのようなものですか?
      肩こりの症状には、首や肩の痛み、こり、重さ、頭痛、しびれ、筋肉の硬直、肩の可動域の制限などが含まれます。時にはこれらの症状が腕や背中にも広がることがあります。
    • A3.肩こりを自分で治療できますか?
      軽度の肩こりは、自宅でのセルフケアやストレッチ、適切な姿勢の保持によって改善できることがあります。しかし、慢性的な肩こりや重度の症状には専門家の助けが必要です。整骨・鍼灸院、理学療法士、または医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

    まとめ

    肩こりは胸鎖乳突筋の緊張が一因となることがあり、その緊張を和らげるためにストレッチや専門家の治療が役立ちます。定期的なストレッチや姿勢の改善を心がけ、肩こりから解放され、快適な日常生活を送りましょう🎵