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  • 【健康コラム】知ってる?広背筋の重要性

    背中の凝りや痛み、辛いですよね。 特にデスクワークや猫背の方はこりや痛みを感じやすいです。

    今回は、”広背筋”にフォーカスして、筋肉の役割について詳しく解説!広背筋が関与する症状や対策についても紹介しますのでぜひお役立てください!

    記事内容
    • 1.広背筋とは?
    • 2.広背筋が硬くなると
    • 3.広背筋が筋力低下すると
    • 4.広背筋のストレッチ
    • 5.慢性肩こりへの治療

    1.広背筋とは?

    「広背筋=背中の筋肉」と多くの方がイメージできるかと思いますが、実際にどのようについていてどんな動作の時使われる筋肉なのかをご存知でしょうか?

    ①どこの筋肉

    広背筋(こうはいきん)は、背中に位置する筋肉です。正確に言うと、背中の上部にあり、大きく広がる筋肉群の一部です。広背筋は背中の上部を覆い、胸郭下部から腰まで広がっています。

    ② どんな動作で使う?

    これらの筋肉は、背中の形状や姿勢の維持、腕の運動、胴体の安定性など、さまざまな機能に関与しています。広背筋は、背中の大きな部分を構成し、背中の外見や動作に重要な影響を与えます。

    例1)腕を引き込む動作 物を抱える時など腕を後ろに引き込む動作の際に使います。この時、広背筋が肩甲骨の収縮と背中の筋肉の働きを支えます。これらの動作は、広背筋を強化するのに一般的です。

    例2)腕の伸展 腕を前方に伸ばす動作、例えば重い物を持ち上げるときや押すとき、広背筋は背中の筋肉を伸展させ、支えます。

    例3)姿勢の維持 正しい姿勢を保つためにも、広背筋は重要です。背中をまっすぐにし、肩甲骨を引き寄せることで、広背筋が姿勢の維持に貢献します。

    例4)身体の回転 胴体を左右に回転させる際にも、広背筋が関与します。これにより、身体の安定性が保たれます。

    例5)呼吸補助 深い呼吸をする際、広背筋は胸郭の拡張を支え、呼吸に関与します。

    広背筋は日常生活やさまざまなスポーツ活動において重要な役割を果たしており、その強化や柔軟性の維持は健康的な身体の維持に役立ちます。

    2.広背筋が硬くなると?

    広背筋が硬くなると、さまざまな問題や不快な症状が引き起こる可能性があります。以下は、広背筋の硬直がもたらすいくつかの一般的な問題です。

    ①姿勢の悪化

    広背筋が硬くなると、肩甲骨が前に突き出し、背中が丸まる傾向があります。これにより、前かがみの姿勢や猫背が生じ、正しい姿勢を維持することが難しくなります。

    ②背中の痛み

    硬くなった広背筋は、背中の痛みを引き起こす可能性があります。特に長時間の不適切な姿勢や運動不足が続いた場合、背中の痛みが慢性的になることがあります。

    ③肩こり

    硬直した広背筋は、肩の周りの筋肉に負担をかけ、肩こりを引き起こす原因となることがあります。

    広背筋の硬直は、日常生活や身体の健康に影響を及ぼすため、適切なストレッチやエクササイズを行って柔軟性を保つことが重要です。また、姿勢に気をつけ、長時間同じ姿勢を続けないようにすることも大切です。

    3.広背筋が筋力低下すると?

    以下は、広背筋の筋力低下がもたらす一般的な影響についてです。

    ①姿勢の悪化

    広背筋が弱くなると、背中が丸まり、肩甲骨が前に突き出すことが多くなり、猫背の傾向が強まります。これにより、正しい姿勢を保つことが難しくなります。

    ②肩の不安定性

    広背筋は肩甲骨の運動に重要な役割を果たしており、筋力低下によって肩の安定性が損なわれる可能性があります。これは肩の故障や痛みのリスクを高めます。

    ③腰痛

    広背筋が十分に強力でない場合、腰部の安定性が損なわれ、腰の痛みや問題が発生する可能性があります。

    ④上半身の力不足

    広背筋は、腕の運動や上半身の力をサポートする役割を果たします。筋力低下は、日常生活での動作やスポーツパフォーマンスに影響を与えることがあります。

    ⑤呼吸の制限

    広背筋が弱いと、深呼吸が制約される可能性があり、肺活量が制限されることがあります。

    ⑥慢性的な肩こりや不快感

    広背筋の筋力低下によって、肩こりや背中の不快感が増加することがあります。

    筋力低下を起こすと動作が辛くなったり、ほかの筋肉が補助しようとするために筋バランスが崩れ、痛みや不快感を感じる部位が増えます。広背筋の筋力を維持するためには、適切な筋力トレーニングやエクササイズが必要です。背中の筋肉を強化し、正しい姿勢を保つことは、身体の健康と機能を向上させるのに役立ちます。

    3.広背筋のストレッチの重要性

    ここまででお話ししたように筋肉には筋力と柔軟性の両面が重要です。 特にデスクワークやストレスによって緊張しやすい現代では、背中の筋肉が長時間緊張することで硬くなり、痛みやこりを感じる方が多くいらっしゃいます。

    毎日のケアで体は変わります。 こちらの動画を見ながら実践してみましょう!

    4.慢性肩こりへの治療

    腱板炎・腱板損傷とは違い、基本的には血行不良によって引き起こされるもののため、血流の改善を目的とした治療となります。

    首~肩~背部、更には腰や足…と全身からアプローチすることで、ご自身で自覚されている部位だけでなく、隠れている要因も改善していきます。 また、それに伴い呼吸法や姿勢矯正を行うことで、可動範囲の拡大や柔軟性の向上を目指します。

    早期の改善をめざすため、一人一人に合わせたカウンセリング、カスタマイズ施術、オーダーメード施術をご提供します。

    治療例1)肩甲間部への鍼パルス治療

    鍼を硬くなった筋肉刺入して、そこに低周波を流すことで慢性的な痛み、筋肉のこりや血行不良に安定した効果を発揮する優れた治療法です。

    治療例2)頭部位置の正常化を目指した肩甲骨の動的制御

    肩甲骨の位置を自動運動で下制・内転することにより、頭部の位置を正常に修正します。 大切なことは、『姿勢保持する筋力をアクティブすること』です。決して、もみほぐしだけでは改善しません。

    お悩みの方はご相談ください。

  • 【健康コラム】ひどい頭痛に悩まされる方は”肩甲挙筋”に注目!

    定期的に起こる片頭痛、低気圧で感じる頭痛… 頭痛持ちの方がご自身のコンディションをうまく保つのはかなり難しいとされていますが、症状を軽減すること、長期的にみて克服することは可能です。 そのために大切なことは、「ご自身の頭痛の原因」を知ることにあります。 頭痛の種類はいくつかに分かれ、またその頭痛はどんな環境(きっかけ/要因)によって引き起こされているのか、これらによって治療法やご自身での対策方法が変わります。

    このコラムでは、頭痛持ちの方に起こりやすい”脳への血流障害”にフォーカスして紹介します。頭痛の種類や頭痛に関連する首の問題、頭痛の改善方法から治療方法まで詳しく解説していきます。

    記事内容
    • 1.頭痛の種類
    • 2.多くの頭痛持ちが抱える首の問題
    • 3.肩甲挙筋とは?
    • 4.頭痛改善ストレッチ
    • 5.首の運動はこんなメリットも!
    • 6.頭痛持ちのための超音波鍼灸

    1.頭痛の種類

    日本では、外来初診患者の約10%が頭痛を主訴とすると言うデータがあります。 3〜4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」と言われ、そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が偏頭痛、1万人が群発頭痛といわれています。 さらに、くも膜下出血などによる頭痛は、毎年約 1万人〜 3万人に発生するとされています。 また世界中で、日常生活に支障を及ぼす頭痛を、最低 40%の人が経験すると言われています。

    男性よりも女性のほうが頭痛の症状を訴えることが多く、その1つにPMS(生理前症候群)に伴うものがありますが、これは生理中にエストロゲンが血中から減少し、セロトニンに何らかの影響を与えて片頭痛を引き起こしやすくなるからではないかとも考えられています。

    ー頭痛には「一次性頭痛」と「二次性頭痛」があるー

    普段感じる頭痛の多くは、他に原因となる病気のない「一次性頭痛」です。 よく頭痛に見舞われる人だったら、ストレスや生活習慣、姿勢などがきっかけで起こった際に「ああ、前と同じような頭痛だな」という感覚があるかもしれません。

    一方、病気などの原因によって引き起こされる頭痛は「二次性頭痛」といいます。 特に見逃すと危険性が高い病気、また医師のもとできちんと治療を受ける必要がある病気としては、くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、副鼻腔炎、うつ病などがあります。

    ー慢性的に起こる一次性頭痛についてー 一次性頭痛には大きく分けると片頭痛・緊張型頭痛・群発性頭痛の3つのタイプがあり、それぞれ頭痛を誘発する要因や対処法が異なります。自分の頭痛はどのタイプにあたるのかを把握してそれに合った対策をとることが大切です。

    2.多くの頭痛持ちが抱える首の問題

    多くの頭痛持ちが共通して抱える問題の一つが、首の筋肉の緊張や姿勢の悪さです。

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    正常な姿勢の状態で、痛くない程度で頭を回してみましょう。

    この時、いずれかの角度で首に痛みを感じた方、頭で描く円が小さいと感じる方は首の筋肉が硬くなっている可能性があります。

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    首や肩の筋肉が緊張しすると、血液循環が悪化し、脳内に届くはずの血流が不足してしまいやすくなります。これは、酸素や栄養が十分に脳に供給されないことを意味し、その結果、頭痛を引き起こしたり、気圧調整をする耳の機能が低下して不調を感じやすくなります。

    この背景は、現代社会の過ごし方にあります。

    長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、ストレスによって、姿勢の悪化や筋肉バランスの崩れが起こりやすい環境になっています。

    まずは、身体本来の正常機能を戻してあげることが大切です。

    次に、肩の緊張を解消するために重要な”肩甲挙筋”について紹介します。

    3.肩甲挙筋とは?

    肩甲挙筋は、肩甲骨と首の間に位置する筋肉で、主に肩を上に引き上げる動きや首に動きをサポートしている筋肉になります。緊張によって肩に力が入りやすい人や首を前に出した姿勢になりがちな人はこの筋肉が緊張し、硬くなりやすいです。

    この筋肉が緊張すると、首や肩に痛み・不快感が生じたり、それにらによって頭痛を引き起こす可能性があります。ですので、首こりや肩こりと頭痛は深い関係にあります。

    4.頭痛改善ストレッチ

    頭痛の症状緩和・予防対策には、肩首周りの血流改善がおすすめです。 まずは、当院の国家資格保持臨床家によるご自身でできるストレッチを紹介します。

    肩甲挙筋のストレッチ① 首全体の可動域を広げる肩甲挙筋のストレッチ

    肩甲挙筋のストレッチ② サイドに伸ばす肩甲挙筋のストレッチ

    ツボを刺激して行う頭痛改善 太衝のツボ指圧

    上記は、頭痛を感じたときだけでなく、毎日定期的に行うことでより効果が期待できます。 1分程度でできる内容ですので、ぜひ実践してみてくださいね♪

    5.首の運動はこんなメリットも!

    首の運動は、頭痛持ちだけでなく、誰にとっても重要です。 以下に、首の運動が提供するさまざまなメリットについて詳しく説明します。

    1)首の可動域の改善 首こりや痛み、寝違えを起こしやすい方は、痛みにより首の可動域が狭いことが多いです。 筋肉を柔軟にすることで首の可動域が広がり快適になります。

    2)姿勢の改善 首の運動は、正しい姿勢を維持するために重要です。 首の筋力・柔軟性を高めることで、頭部をしっかり支え、猫背や姿勢の悪化を防ぎます。

    3)ストレスの軽減 首の運動を呼吸と一緒に行うことでリラックス効果をもたらします。さらに、首の不快感が改善し、ストレス緩和に繋がります。

    4)脳の活性化 首の運動により、首周りの血液循環が促進され、脳への酸素と栄養供給が向上します。これは脳の機能を改善し、集中力や認知機能を向上させる助けになります。

    以上のメリットからもわかるように、首の運動は身体と精神の健康に多くの利点をもたらします。頭痛持ちの方々だけでなく、誰もが日常的に首の運動を取り入れることで、健康を維持し、頭痛やその他の不快な症状を予防できます。

    6.頭痛持ちのための超音波鍼灸

    ご自身でのメンテナスで症状が改善しない方、治療をご検討されている方は、メディカルジャパンの頭痛プログラムをご検討ください。

    当院は、国家資格を取得した臨床家が、患者さんの生活習慣から症状、身体の状態を評価し、原因に直接働きかけるオーダーメイドの治療を行っています。

    主に、頭痛プログラムではそのような治療が行われているのか以下に紹介します。

    <脳血流量改善の介入ー胸鎖乳突筋など首回りの筋肉へのアプローチー>

    胸鎖乳突筋の筋緊張が常時高くなると、下を走行する頚動脈の絞扼障害が発生します。 頚動脈の絞扼障害が発生すると、大脳や聴覚器に送られる血流のスムーズさがなくなります。脳は各部位が様々な領域に細分類され、それぞれ異なった機能を担っています。例えば大脳皮質は、細胞構築の差により52領域に細分類されています。このような機能局在は中枢神経の全領域に存在し、脊髄においては、分節ごとに手や足の体性感覚や運動機能を有する体部位局在を有しています。

    脳への酸素供給が減少すると、各細胞への栄養が滞り、機能低下を起こしかねません。

    ①2Dエコー(超音波検査)を用いて検査

    2Dエコー(超音波検査)を用いて検査をします。2Dエコーは筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れています。 レントゲンやCTには映らない痛みの原因、つまり観察が不可能なトリガーポイント、筋線維、靭帯、腱などの軟部組織が原因の場合、この2Dエコー(超音波検査)が大変有効です。

    ②呼吸法と姿勢改善

    首には、筋肉と神経が複雑に入り組み、そこに、脳に栄養を送る太い血管が通っています。呼吸法や姿勢矯正を行うことで、可動範囲の拡大や柔軟性の向上を目指します。早期の改善をめざすため、一人一人に合わせたカウンセリング、カスタマイズ施術、オーダーメード施術をご提供します。

    ③超音波治療

    ピンポイントで超音波を非温熱効果もしくは温熱効果のどちらかで照射します。 超音波→深部熱による脊髄動脈及び動脈叢の血流増大。 さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。

    メディカルジャパンでは、エコー、超音波医療器、徒手、リハビリ体操などをプログラムし、その方の頭痛の改善に取り組んでいます。

    まとめ 頭痛改善には、肩甲挙筋の柔軟性を高め、脳内血流の改善を図ることが大切!正しいストレッチや運動、そして必要であれば専門家の助けを借りた治療方法を採用することで、頭痛を軽減し、日常生活の快適さを取り戻すことができます。頭痛から解放されるために、今日から肩甲挙筋に注目してみましょう。

  • 大動脈弁置換術後に “加圧トレーニングR” と BCAA の摂取を併用し良好な経過が得られた1例

    日本加圧トレーニング学会誌2018年

  • 【美容コラム】反り腰のせいだった!?|便秘・肌荒れと姿勢の関係性

    「昔から便秘がひどい、肌も荒れやすい…」 そんなみなさんは“反り腰”にも悩んでいませんか? 反り腰も便秘も特に女性に多い症状ですが、実はこの2つには深い関係があります。

    今回は反り腰が与える体内への影響と体内環境を整えるための姿勢づくりについて紹介していきます♪

    記事内容
    • 1.反り腰が与える内臓への影響
    • 2.反り腰が誘発する症状
    • 3.便秘と肌荒れ
    • 4.反り腰改善方法と治療

    1.反り腰が与える内臓への影響

    反り腰は、腰痛症状や見た目へのデメリットを感じやすいですが、実は腸内環境にも大きく影響しています。

    ー内臓圧迫ー

    骨盤は本来内臓の受け皿となるようにまっすぐ立っていますが、反り腰の姿勢の場合は、骨盤が前傾し内臓が圧迫されながら、斜め下前方へ出てきます。 いわゆる”ぽっこりお腹”状態です。 内臓が圧迫されると、特に大腸は腰椎や仙椎の圧力に敏感で、腸のパフォーマンスが低下する可能性があります。腸の適切な運動が阻害されることで、便秘のリスクが高まります。

    さらに、反り腰は背中の筋肉が緊張しお腹の筋肉が緩むことで骨盤が前傾しますが、これにより内臓を支えているインナーマッスルも低下し、胃下垂のように内臓の位置が変化してしまう可能性があります。

    したがって、反り腰の状態が持続することは、便秘のリスクを高める可能性があります。

    2.反り腰が誘発する症状

    反り腰が誘発する症状は多岐にわたり、それによって健康にさまざまな問題が引き起こされる可能性があります。内臓圧迫による便秘や胃下垂について紹介しまいたがそれ以外の症状についてもここで紹介します。

    ①腰痛

    反り腰は背骨周辺の筋肉に持続して力が入ったり、縮んだりした状態が続きます。 そのため、背中の筋肉や周辺の組織の血流が阻害され、痛みを引き起こす要因になります。 また反り腰の状態での動作は危険が伴います。常に背中の筋肉に負荷がかかっている状態なので、重いものを持った時など尚更に負担がかかります。慢性的な腰痛が治らない場合や、ぎっくり腰を繰り返す可能性があります。

    ②仙腸関節痛

    骨盤は複数の骨で構成されています。中心にある仙骨とその左右に腸骨がついており、仙骨と腸骨は関節となって動くようになっています。しかし前傾する腰椎に付随するそれらの下部に負担がかかり、痛みが出てしまいます。

    ③坐骨神経痛

    反り腰のように骨盤が前傾すると坐骨神経の上を通る”梨状筋”が緊張した状態になり、坐骨神経を圧迫、坐骨神経痛が生じます。

    ④姿勢の悪化・体型の変化

    反り腰は、正しい姿勢を保つのが難しくなります。結果として、肩の前傾、頭部の前の位置など、他の姿勢の問題が発生する可能性があります。また、反り腰は身体の筋肉のつき方にも影響します。主に背中の筋肉を使って骨盤を前傾させるので、腹筋の筋力は低下し、お腹が前に出て、お尻が後ろにでます。また、骨盤は身体の中でも最も大きく重要な骨の集まりなので、前傾してしまうと重心も前側に変化します。この状態で毎日過ごすと体を支えるために前腿が発達してしまいます。これらの姿勢悪化、体型変化により本来は太っていなくても、太ったように感じてしまう場合があります。

    ⑤歩行や運動の制限

    反り腰が進行すると痛みが発生し、日常生活に支障をきたすことがあります。

    ⑥肌荒れやむくみ

    内臓圧迫や姿勢の歪みは身体の循環機能に悪影響を及ぼじます。特に下半身のむくみは骨盤の歪みがある可能性があります。反り腰と肌荒れについては次で詳しく解説します。

    反り腰はさまざまな健康問題にも関与します。

    3.便秘と肌荒れ

    便秘と肌荒れの関係について説明します。これらの2つの健康問題は、身体の姿勢バランスと関連し相互に影響を及ぼすことがあります。反り腰は、腸を圧迫し、便秘を引き起こしやすくなります。便秘は以下の要因により肌荒れを引き起こします。

    ①毒素の蓄積

    便秘は、腸内の便が正常に排出されずに腸内に滞留する状態です。これにより、体内の毒素や不要物質が腸内に滞留しやすくなります。これらの毒素は血流を介して他の部分に拡散する可能性があり、これが肌荒れの一因となります。

    ②栄養吸収の低下

    便秘が長期間続くと、栄養吸収が低下する可能性があります。特に、ビタミンやミネラルの吸収が減少することが肌の健康に影響を及ぼすことがあります。

    ③ストレス

    便秘に苦しむ人は、体内の不快感や不調によりストレスを感じることがあります。ストレスは肌の状態に影響を及ぼし、肌荒れのリスクを高めることがあります。

    ④免疫機能

    腸内には免疫細胞が豊富に存在し、腸内環境が免疫機能に影響を与えます。便秘により腸内環境が乱れると、免疫機能が低下し、肌の健康に影響を及ぼす可能性があります。

    したがって、便秘が長期間続くと、肌荒れのリスクが高まることがあります。便秘を解消し、正常な腸内環境を維持することは、肌の健康をサポートするために重要です。姿勢を改善し、適切な食事、水分摂取、運動、ストレス管理など、便秘を予防または改善するための方法を採用することが肌荒れの予防に役立ちます。

    4.反り腰改善方法と治療

    反り腰を改善するための方法と治療オプションは、個人の状況に応じて異なる場合がありますので、まずは専門家を受診することが大切です。

    日常生活では、以下のことを試してみましょう!

    1)姿勢の改善 反り腰を認識し、姿勢を整える必要があります。 専門家の評価を得て、適切な姿勢改善を目指しましょう。

    2)筋力トレーニング 腹部の筋肉を強化するための適切な筋力トレーニングが効果的です。これにより、背骨のサポートが強化され、反り腰の症状が改善されることがあります。

    3)体重管理 過体重や肥満が反り腰の原因となることがあります。適切な体重を維持することは、反り腰のリスクを軽減するのに役立ちます。

    4)ストレッチと柔軟性の向上 日常的なストレッチやヨガを通じて、背中や腰部の柔軟性を向上させることが重要です。柔軟な筋肉と関節は、正しい姿勢の維持に役立ちます。

    5)生活習慣の改善 長時間の座り仕事を行う場合、適切な椅子やデスクの使用、定期的な休憩、座りすぎの防止が大切です。 荷物を持つ際には、適切な姿勢で重量を分散させることが大切です。

    6) 治療院でのメンテナンス 定期的に身体のバランスを整えることは大切です。 治療院での整骨や、筋肉バランスの調整をおすすめします。

    特に腰痛を繰り返す場合はすぐに整骨院、治療院を受診しましょう。 ご自身で改善を試みて怪我をする場合もあります。

    当院は国家資格を持つ臨床家が、患者さんの生活習慣と症状を丁寧にカウンセリングします。さらにAI姿勢診断を使用して、痛みを改善するための患部への直接的治療と、要因となる姿勢動作改善へのアプローチを行います。

    お困りの方はご相談ください。

  • 上下肢切断のリハビリテーション治療:加圧トレーニングの応用

    「上下肢切断のリハビリテーション治療における加圧トレーニングの応用」

    切断の原因と頻度

    日本では、糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)などの病気、または外傷が上下肢の切断の主な原因です。医療技術の進歩や予防医学の改善により、外傷による切断は減少していますが、血管起因の切断は増加傾向にあります。

    リハビリテーション

    リハビリテーションの分野において、加圧トレーニングはその革新的なアプローチで注目を集めています。加圧トレーニングは、筋肉に適度な圧力をかけながら運動を行うことで、低強度のトレーニングでも高強度のトレーニングと同様の効果を得られるとされています。これは、血流を制限することで筋肉内の代謝ストレスを高め、筋肉成長に必要なホルモンの局所的な放出を促進することにより、筋力の向上を図ることができるためです。

    切断患者さんにとって、筋力の向上は義肢の使用において非常に重要です。義肢を効果的に使いこなすためには、残存する肢の筋肉を強化し、バランス能力を高める必要があります。加圧トレーニングは、これらの筋肉を効率的に鍛えることができるため、リハビリテーションプロセスにおいて重要な位置を占めています。

    加圧トレーニングは、切断患者さんの筋力回復、義肢の適応、そして全体的な生活の質の向上に寄与する可能性があるため、リハビリテーション治療において重要な役割を担っているのです。

    加圧トレーニング

    参考文献