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【健康コラム】日常的に激しい”めまい”に悩まされる方へ|眩暈の正体と対策
眩暈は、生活の妨げになったり不安やストレスを増加させたりと、あらゆる問題を感じさせ、さらにはその原因も様々に考えられるため、対処が難しいとされる症状です。しかし、眩暈の症状は「身体からのサイン」です。大きな病が隠れている可能性もありますし、早期の対処で快適な生活を取り戻せる可能性もあります。 今回はめまいにお悩みの方へ、その正体や対策、治療方法について紹介して行きます。
記事内容- 1.眩暈の正体
- 2.眩暈が起こった時の対処法
- 3.眩暈の予防・対策
- 4.眩暈改善のためにできる治療
- 5.まとめ
1. 眩暈の正体
めまいには、回転性・浮動性・動揺性・失神性発作などの種類があります。 その中でも、突然の激しい眩暈、頭痛、嘔吐の三拍子を伴う場合は、危険を伴う場合もある為、脳に異常がないか早期に検査することが重要になります。 しかし、多くの場合、内耳にある『半規管』と 『耳石器』と呼ばれる、平衡感覚に問題が起こり生じる、良性発作性頭位眩暈症(BPPV)である可能性が高いです。 特に、女性に多く、女性ホルモンの低下により耳石がはがれやすくなる為に起こると考えられています。 その他にも眩暈の原因は様々にありますので以下に紹介していきます。
① めまいの症状
めまいは、次のような症状を含むことがあります。
回転性…ぐるぐると目がまわるようなめまい 代表的な病気:良性発作性頭位めまい症・メニエール病
浮動性・動揺性…フワフワ浮いているようなめまい(乗り物酔いに似ている) 代表的な病気:脳血流障害に関わるもの・高血圧・鬱
失神性発作…目の前が真っ暗になるようなめまい 代表的な病気:起立性調節障害・不整脈
上記の眩暈と同時に以下の症状が起こることもあります。 ・吐き気 ・耳鳴り ・均衡感覚の喪失 など
眩暈症状の診断には、眩暈の種類・その強度・同時に起こっている症状の3つを明確に訴えることが重要になります。
② めまいの原因
めまいはさまざまな原因によって引き起こされます。主な原因として以下のような要因が考えられます。
ー内耳の問題ー 内耳にある前庭器官の異常や炎症がめまいを引き起こすことがあります。
ー血管の問題ー 血管系の疾患、特にめまいを引き起こす前庭動脈の問題や血圧の急激な変動がめまいの原因となります。
ー中枢神経系の障害ー 脳や脊髄に異常がある場合、中枢神経系によるめまいが発生することがあります。
ーストレスー 長期間のストレスや不安が自律神経に影響し、めまいの原因となることがあります。
めまいの原因を特定するためには、適切な医師の診断が必要であり、原因に応じた適切な治療や対策を行うことが重要です。場合によっては、CTやMRI診断が必要な場合もありますので、まずは西洋医学の病院に受診しましょう。
2. 眩暈が起こった時の対処法
突然のめまいが起こった場合、冷静に対処することが重要です。 以下は、めまいが発生した際の対処法です。
○座る・横になる・頭の位置を安定させる まず、めまいが発生したら、安全な場所に移動して座るか横になるようにしましょう。これにより、転倒やけがを予防します。また、頭の位置を物や手で支えてあげましょう。
○目を閉じる・部屋を暗くする 目を閉じることで、視覚情報と平衡感覚の情報が一致しやすくなります。これはめまいを和らげるのに役立ちます。
○深呼吸をする 深呼吸を行い、ゆっくりとした一定のリズムで呼吸することで、心拍数を落ち着かせ、不安感を軽減できます。パニックがめまいを悪化させる可能性があるため、できるだけリラックスしましょう。
○急激な動きを避ける・乗り物から降りる 首や体を急激に動かさないように心がけましょう。急な動きはめまいを悪化させることがあります。
○水分を摂る 水分不足でめまいが起こっている可能性もあります。少量で大丈夫ですので、身体を休めて落ち着いてきたら水分補給を行いましょう。
頻繁に眩暈が起こりやすい人は、上記の対処法をメモしておいたり、身近な人に共有しておきましょう。
3. 眩暈の予防・対策
めまいの対処方法は原因によって異なる場合があるので、担当医師や治療家からアドバイスをもらうことが最も有効的です。 今回は、眩暈が起こりやすい人が気をつけたい生活習慣について紹介します。
①ストレス管理を行う かるい運動や音楽を聴く、ストレッチや心が喜ぶ食事、瞑想など、ご自身を労る時間を作りストレス管理を行いましょう。
②適度な運動 適度な運動は血液循環を改善し、体のバランス感覚を強化します。ウォーキングやヨガなどの運動を定期的に行うことで、めまいを予防できます。
③適切な食事 血糖値が急激に上下することを避け、食事のタイミングや内容に気を付けましょう。血の巡りを改善するために温かい食事や生姜などの薬味、レバーなどの鉄分、水分補給を意識しましょう。
④耳の健康 大音量を避けたり、耳の定期検診を受けるなどして耳の健康維持に努めましょう。
⑤お酒を控える アルコールは、平衡感覚を乱してめまいを起こしやすくなります。
4. 眩暈改善のためにできる治療
眩暈の治療は原因によって変わってきます。 まずは以下の手順で進めましょう。
1)受診 まずは、耳鼻咽喉科・内科の病院に受診し、診察を受け、適切な診断によって原因を明確にしましょう。脳に関わる病気など命に関わる病気の場合は、医師の指示で治療を行いましょう。慢性症状の緩和・原因不明・自律神経症状の場合は2)に進みましょう
2)自律神経調整・鍼灸でのアプローチ めまい症状の緩和や体質改善のアプローチには鍼灸がおすすめです。 眩暈を緩和するには、以下のツボ・反応点が有効的です。
耳周囲:和髎(わりょう)、完骨、頭竅陰(あたまきょういん)、翳風(えいふう) 後頸部:風池 肩背部:肩井
ご自身での指圧にもおすすめです。
当院の場合は、西洋医学的アプローチを行い、なるべく原因に直接働きかけられるような治療を提供しています。
例えば、自律神経・末梢血流診断機にて、ご自身の自律神経バランスを数値化したり、血流測定によってアプローチ方法を的確に定めて行きます。その他に2Dエコーによって脳内血流に関わる胸鎖乳突筋の状態を観察し、脳血流を改善する治療が必要なのかを見極めます。
国家資格を持った臨床家と医療的機器や診断機によって、適正価格で医療的な介入を行うのがメディカルジャパンの治療です。
まとめ
めまいは日常生活に不便をもたらす症状ですが、その原因や対策を理解することで、改善の可能性が高まります。めまいに悩まされている方は、早めに医師の診察を受け、適切な対策を講じることが大切です。正しい情報と指導を受けて、健康的な日常生活を取り戻しましょう。
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【美容コラム】美は食べ物から作られる!東洋医学が教える食事法
私たちの身体は、いくつもの細胞からできており、その細胞は常に生まれ変わっています。そして、その細胞は、私たちが日々口にしている食べ物から作られています。食べ物にはそれぞれの栄養素や性質を持ち体内はその食べ物を吸収したり、排出したりして様々な影響を受けています。
近年スキンケアなど外側からのケアが重視され、バランスの良い食事への配慮が軽視されつつありますが、私たちの体にとって根本的な土台が食事ということは今も昔も変わっていません。
今回のコラムは、東洋医学から教わる美しさを引き出すための食事指導について紹介します。薬膳の概念から、東洋医学の食事への考え方を詳しく解説して行きます。
このコラムをきっかけに今実践している美容ケアやダイエット、健康法がより効果を発揮できるよう土台となる食事を整えてみましょう!
記事内容- 1.薬膳と現代の食事
- 2.東洋医学の考え方
- 3.美しさを作る食事の基本
- 4.当院でできるサポート
- 4.まとめ
1. 薬膳と現代の食事
昔、食べ物は薬と同じくらいの効能を持つと考えられていました。口にする食べ物をその時の体の状態に合わせ選び、その食材の特性を活かし、体の状態に寄り添った調理法もされていました。こういった食事法を薬膳と言います。
世界中の伝統的な料理がどこでも食べられるようになった今は、体に合わせて食べることよりも「食べたいもの」を選ぶようになったり、社会的に忙しい毎日でレトルト製品や炭水化物メインの食事になった人も多くなり、薬膳食のように食材の特徴や体に合わせて食事をとる人の割合が減ってきています。 また昔に比べ、量産されるようになった農産物は土壌が痩せてしまい、食物に含まれる栄養素の割合が低下していることも研究者により発表されています。
食べ物に困らない時代になった反面、偏った食事や栄養不足が問題となり現代病がふえる今、私たちは、改めて食べ物一つ一つに目を向け、体を労わるような食事とサプリメントの併用が必要な時代を迎えているのではないでしょうか。
2. 東洋医学の考え方
① 三つのバランス
身体の持つ自然治癒力を引き出す東洋医学は、「気」「血」「水」の三つの要素のバランスによって、健康・美容が保たれると考えられています。
ー気ー 「気」は、生命エネルギーや生命力を表す概念で、東洋医学では体内のエネルギーの流れと関連付けられています。健康な人は「気」が適切に流れていますが、不調や疾患は「気」の滞りや不足と関連していると考えられています。「気」は経絡(ツボ)を通じて体内を循環し、臓腑や組織にエネルギー供給を行います。
ー血ー 「血」は、酸素や栄養を運び、体内の組織に栄養を供給する血液の概念です。 健康な体では、充分な量の血液が体内を流れ、皮膚や髪、爪などの健康に影響を与えます。 不足したり、血流が滞ったりすると、肌の不調や貧血の症状などが生じる可能性があります。
ー水ー 「水」は、体内の水分の概念で、体内の潤いを表します。水は体温調節や代謝にも影響を与えます。
これらの要素は、東洋医学の観点から見ると、体内の調和とバランスを保つためにとても重要です。薬膳や東洋医学のアプローチは、これらの要素を調整し、美容や健康をサポートする方法に焦点を当てています。
② 食養生(五性・五味)
<五性> 身体を温める、冷やす、という働きを表すもの。「寒性」「涼性」「温性」「熱性」また、寒熱のどちらにも属さない「平性」の5つに分けられます。
ー熱性・温性ー 身体を温める食材で、気・血の流れを良くしたり、新陳代謝を高めたりする働きがあります。 寒い時期や冷え性の人、疲れやすい人などに。 しょうが、ねぎ、にんにく、玉ねぎ、にら、しそ、よもぎ、シナモン、紅花、唐辛子、桃、胡桃、かぼちゃ、鶏肉、羊肉、牛肉、さけ、あじ、えび、もち米、酒類、紅茶、黒砂糖
ー平性ー 冷やし過ぎず、温め過ぎず、寒熱どちらにも属さない穏やかな食材。 常食に適していて。虚弱体質の人・病後・高齢の人などにも安心です。 とうもろこし、山芋、じゃがいも、キャベツ、もやし、人参、黒きくらげ、クコの実、小豆、大豆、ごま、ぶどう、りんご、豚肉、いか、うるち米
ー涼性・寒性ー 体内の余分な熱を冷まし、身体を冷やす食材。 ほてり、のぼせなどがあるときに。 きゅうり、セロリ、トマト、苦瓜、大根、ほうれん草、れんこん、緑豆、なす、スイカ、梨、バナナ、あさり、しじみ、わかめ、豆腐、そば、緑茶、はと麦、白砂糖
旬の食材は、その季節の特性に合った性質を持っており、例えば、夏のきゅうりやトマトは涼性・寒性の性質によって体を冷やしてくれます。
<五味> 五味は、食材の味を五つのカテゴリに分類します。
辛味: 発汗作用があり身体にこもった熱を出す。風邪のとき 冷え性、ストレス、風邪の初期症状に
甘味: 滋養の働きがあり疲労回復を促す。痛みを緩和させ精神の緊張を和らげる 疲れ、虚弱体質、胃痛、頭痛などに
酸味: 筋肉などを引き締める作用があるので汗や、尿の出すぎを防ぎエネルギー放出を防ぐ。 頻尿、下痢、発汗、せきなどに
苦味: 余分なものを取り去る働きがある。熱を冷まし、炎症を抑え鎮静の手助けもする。 発熱、皮膚湿疹、イライラ、のぼせなどに
塩味: 利尿作用を促し、しこりを軟化させるはれを抑える リンパ腺、甲状腺のはれ、乳腺症、子宮筋腫などに
体のバランスを保つために、食事にこれらの五味を組み合わせることが重要です。例えば、甘味はエネルギーを供給するために重要であり、苦味は体内の過剰な熱を冷ますのに役立ちます。
3. 美しさを作る食事の基本
現代の食事では、塩分・糖分・炭水化物の過剰摂取や、水分不足が目立ちます。 以下の項目を確認しながら食事を考えてみましょう!
①今日の体調チェック 体は冷えてないか、なんらかの症状を感じていないか、精神的変化があるかなど自分の状態を確認しましょう。
②体の巡りはいいか? 今日摂取した水分量・末端の冷えの確認・呼吸の深さなどに応じて、水分調整・食事調整・運動調整を行いましょう。
③五性の確認 ①・②で確認したご自身の状態に合わせて、食材を選んでみましょう。
④五味の確認 ①・②で確認したご自身の状態に合わせて、調理法を工夫してみましょう。また、スパイスや薬味を足すことでより効果的に作用します。
・・・・・・
◻︎忙しい時はお味噌汁の具材を変える、薬味を足すなどでもOK ◻︎副菜・主菜を上記のように選び、炭水化物は摂りすぎないよう意識しながらも毎日適量をとって行きましょう ◻︎からだを作るタンパク質は必ずしっかり摂りましょう!ビタミン・ミネラル・鉄分が不足しそうな場合は、サプリメントから補うことも大切です
4. 当院でできるサポート
当院では、痛みや不快感の症状を改善するのはもちろんですが、その症状が再発しない体づくりまでサポートしています。整骨・鍼灸によって身体の巡りを整え、トレーニングやリハビリ、今回のような食事指導で、患者さんの状態にあったプログラムを提案します。
また、美容鍼やフェイシャル、ダイエットプログラムも充実しています。それぞれ美容的アプローチを行いますが、土台となる健康を底上げすることが最も大切ですので、美容効果がしっかり発揮されるよう、健康的な面でのアプローチも同時に行います。
さらに、年に一回オンライン美容セミナーも行い、ダイエットや美容面で最も重要な解剖学的知識から、生活習慣指導、トレーニングやスキンケア・メイク・食事指導までのトータルビューティを資格保持者が解説します。
↓今年も開催↓
【開催日程】
2023年11月3日15:00〜16:00 「ボディ編」
2023年11月5日15:00〜16:00 「フェイス編」
【場所】ZOOMにて生配信・オンデマンド後日配信 (年内視聴可能)
【料金】4,400円
↓ご予約はコチラ↓ クリックして予約する または、QRコードから!
まとめ
美容は健康あってこそ、より輝きます。毎日行う食事だからこそ、ひと工夫するだけで、心も体も大きく変化して行きますので、ぜひ今回お伝えした方法を実践してみてください🎵
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【健康コラム】肩こり頭痛改善 & 呼吸がしやすくなる<肩甲骨ストレッチ>
肩こりは多くの人にとって日常的な問題であり、様々な要因から引き起こされることがあります。 このコラムでは、肩こりの要因、関連する症状、肩甲骨ストレッチの方法、そしてそのメリットについて詳しく説明します!
記事内容- 1.肩こりの要因(要因となる筋肉・その状態)
- 2.肩こりと併発しやすい症状
- 3.肩甲骨ストレッチとは?
- 4.肩甲骨ストレッチのメリット
1.肩こりの要因(要因となる筋肉・その状態)
肩甲骨は、僧帽筋という背中の大きな筋肉とその内側に絡み合う複数の筋肉によって支えられています。 そもそも「こり」という症状は、過度な負担がかかった筋肉の血行不良(筋疲労)によって引き起こされるものです。これが悪化すると疲労物質が神経を刺激し、痛みにつながることもあります。 つまり肩こりは、以下の複数の筋肉の健康不良によって引き起こされます。
僧帽筋は肩甲骨周りに広がる筋肉で、肩こりの主要な要因の一つです。長時間の不適切な姿勢、デスクワーク、コンピューター作業などによって僧帽筋が緊張し、こりや不快感が生じます。
菱形筋も肩こりの原因となる重要な筋肉で、背中と肩の中央部に位置しています。この筋肉が緊張すると、肩こりが悪化します。
三角筋は肩の上部に位置し、肩こりの症状に寄与することがあります。特にストレスや不適切な姿勢によって三角筋が過度に緊張することがあります。
肩こりの要因になるのは、背中の筋肉だけではありません。胸部の筋肉が緊張すると、肩の前部に引っ張りが生じ、肩こりの原因になります。これは特に前かがみの姿勢やデスクワークを行うと顕著です。
首の筋肉の緊張も肩こりと関連があります。長時間の首が前に出る姿勢を続けるとそれに応じて周りの筋肉も縮んだり引っ張られてしまいます。
肩こりの要因は個人によって異なりますが、これらの筋肉の緊張や不適切な姿勢が一般的な要因として挙げられます。筋肉のストレッチや適切な姿勢の維持が肩こりの予防や緩和に役立ちます。
2.肩こりと併発しやすい症状
肩こりは他の症状と併発することがあり、以下に肩こりと一緒に起こりやすい症状をいくつか示します。
肩こりが進行すると、首や肩の筋肉の緊張が頭部に広がり、頭痛を引き起こすことがあります。特に、頭部と首の筋肉が相互に関連しているため、肩こりと頭痛は密接に関連しています。緊張性頭痛と呼ばれるものがこれに該当し、頭部の緊張・血行不良によって引き起こされる頭痛です。
肩こりの原因となる姿勢動作には、首も密接に関わりがあります。筋肉は全身でうまくバランスを取っているため、ある部位の姿勢が崩れるとそれに伴って他の部位も変化します。例えば、巻き肩姿勢は、背骨が曲がりやすく、顔が前に出る姿勢になりやすいです。(猫背・ストレートネック)
肩こりが進行すると、神経組織に圧力がかかることがあり、腕や手のしびれやチクチク感が生じることがあります。これは、神経の正常な機能を妨げる可能性がありますのですぐに受診することが大切です。
進行したこりや痛みは、睡眠の質に影響を与えることも少なくありません。
これらの症状は個人によって異なる場合があり、肩こりの程度や原因によっても異なります。肩こりが慢性的である場合、医療専門家の診断と治療が必要な場合があります。適切なケアやストレッチ、姿勢の改善などは、肩こりと関連する症状の軽減に役立つことがあります。
3.肩甲骨ストレッチとは?
肩甲骨ストレッチは、肩こりや肩関節周りの筋肉の緊張を和らげ、肩の動きを改善するためのエクササイズです。肩甲骨は肩関節の安定性を保ちながら、その運動と力の発揮に役割を果たしています。また、肩甲骨には17個の筋肉が付着しており、その柔軟性をサポートしています。 肩甲骨を動かすストレッチを行うことで、その周りの複数の筋肉の柔軟性が高まり、血流改善し、肩こりだけでなく、頭痛や首こりなども改善へ導きます。
当院は治療後、患者さんの身体に適したトレーニングやストレッチをお伝えしています。 患者さんがお家でも取り組みやすいようSNSでも発信していますので、ぜひご活用ください!国家資格を保持する臨床家による解説なので安心して行えます。
↓メディカルジャパンの肩甲骨ストレッチ↓
毎日のルーティンに取り入れることで、肩の柔軟性を向上させ、姿勢を改善し、肩こりを改善・予防を目指しましょう!
4.肩甲骨ストレッチのメリット
肩甲骨ストレッチにはさまざまなメリットがあります。
肩こり・頭痛・首こりなどの慢性症状の改善・予防に効果的です。
肩甲骨周りの柔軟性が上がると胸の筋肉もしっかり伸び、胸郭が拡張されます。これにより、呼吸が楽になり、深い呼吸ができるようになります。良い呼吸はリラクゼーション効果をもたらし、ストレスの軽減にも役立ちます。
ストレッチ運動は体温を上昇させます。筋肉が伸びる過程で、血液の循環が促進され、体温が上昇します。これにより、筋肉が柔軟になり、怪我のリスクが低減します。また、温かい体温は筋肉や関節の柔軟性を高め、運動や日常生活の活動において有益です。
これらのメリットに加えて、肩甲骨ストレッチは姿勢の改善、肩の可動域の拡大、ストレスの軽減、肩関節の安定性の向上などにも寄与します。日常的なストレッチ運動として肩甲骨ストレッチを取り入れることで、肩の健康を維持し、肩こりの予防や軽減に役立つでしょう。
5.まとめ
肩こりは多くの人にとって日常的な問題であり、主要な要因は僧帽筋、菱形筋、三角筋などの筋肉の緊張と不適切な姿勢です。肩甲骨ストレッチを行うことで、肩こりと併発しやすい様々な症状の改善のほか、体温上昇や呼吸の改善などメリットが豊富にありますので、ぜひ実践してみてください🎵
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【健康コラム】猫背・巻き肩などの姿勢改善に重要な3つの要素
デジタル化が進む私たちのライフスタイルは姿勢に大きな影響を及ぼしています。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、そして運動不足などが、多くの人々の姿勢を悪化させ、それに伴う健康問題を引き起こす要因となっています。 本コラムでは、姿勢の悪化がもたらす問題や、その改善に必要な要素に焦点を当て、健康な姿勢を取り戻す方法を探ります。姿勢改善を試みている方や、肩こり・腰痛・頭痛などの慢性症状にお悩みの方は、ぜひこのコラムを参考にして実践してみてください🎵
記事内容- 1.現代人の姿勢の悪化
- 2.姿勢悪化による症状
- 3.姿勢改善に重要な3つの要素
- 4.姿勢を整えるペンギンストレッチ
1.現代人の姿勢の悪化
現代社会では姿勢に関する問題が深刻化しています。多くの人々が日常的に長時間座り仕事をし、スマートフォンやコンピューターを使うことが一般的になり、その結果、姿勢の悪化が広がっています。猫背や巻き肩は、その最も顕著な例で、今や多くの人がこれらの問題に悩まされています。
長時間座り仕事を行うことやスマートフォンの使用は、首や背中に負担をかけ、正しい姿勢を崩しやすくします。加えて、これらの状況は体の前かがみの姿勢を促進し、肩や首に余分な圧力をかけることがあります。このような日常的な状況が、姿勢の問題を悪化させているのです。
また、問題はこれだけではありません。何においても便利な社会に変化していく一方で、私たちは”運動不足”という問題にも直面しています。デスクワークやリモートワークの発達もあり、日常生活の中で行なっている運動量が大きく低下してきています。意識的に運動時間を確保することが自身の健康を守る行動につながる時代です。さらに、デジタル化が進み情報化社会になった今、便利な反面、私たちは昔に比べて大量の情報を日々処理するようになりました。過度のストレスや緊張により、精神を壊し、体への影響が出てきている方も少なくありません。
総じて、現代人の抱える問題は私たちの体に大きな影響を与えており、その影響は、姿勢悪化・症状・ストレスと悪循環しています。
私たちは、現代を心地よく、より良い暮らしにしていくため、うまく対処していく必要があるかと思います。健康は、生活の基盤です。ご自身の体を知り、守る方法を見つけていくことが大切です。
2.姿勢悪化による症状
姿勢の悪化は、身体にさまざまな症状を引き起こす可能性があります。 これらの症状は、長期的な姿勢の問題が進行するとより深刻になり、日常生活の品質に影響を与えることがあります。以下は、姿勢悪化による一般的な症状のいくつかです。
1. 頭痛 前かがみの姿勢や猫背は、首と肩に余分な負担をかけ、頭痛の原因となります。筋肉の緊張や神経の圧迫が頭痛を引き起こすことがあります。
2. 首や背中の痛み 姿勢の悪化は、首や背中の筋肉や椎間板に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。特に、長時間の前かがみの姿勢は、首や肩に圧力をかけ、疲労や痛みを生じることがよくあります。
3.腰痛 長時間の座り姿勢により腰に大きな負担がかかります。また、反り腰などの姿勢悪化も腰に負担をかけやすいです。
4. 慢性的な疲労 姿勢が悪いと、筋肉が不適切に働いてエネルギーを消費し、疲労が蓄積しやすくなります。正しい姿勢を保つことで、エネルギーの無駄を抑え、疲労を軽減できます。
5. 消化不良 姿勢の悪化は、内臓を圧迫し、消化不良の症状を引き起こす可能性があります。正しい姿勢を保つことで、胃や腸の正常な動きを促進できます。
6. 呼吸の制限 前かがみの姿勢や巻き肩は、胸郭の制約を引き起こし、呼吸に制限をかけることがあります。これは酸素供給に影響を与え、息切れや肺機能の低下をもたらす可能性があります。
7. 身体の構造的な変化 長期間にわたる姿勢の悪化は、骨盤や背骨の構造に変化をもたらすことがあります。これにより、慢性的な姿勢問題や関連する健康問題が発生する可能性があります。
これらの症状は、姿勢の問題が進行するにつれて悪化することがあり、生活の質を低下させる可能性があります。姿勢の悪化が原因でこれらの症状に悩む場合、適切な姿勢改善の方法を採用し、早期に対処することが重要です。
3.姿勢改善に重要な3つの要素
姿勢の改善に向けて、以下の3つの要素が重要です。これらを実践することで、正しい姿勢を維持し、姿勢の悪化を防ぎましょう。
① 姿勢の目安になるポイント
正しい姿勢を維持するために、姿勢の目安になるポイントを理解し、日常生活に取り入れることが重要です。以下は、正しい姿勢を保つためのポイントです。
A. 頭の位置: 頭をまっすぐに保ち、顎を引いて頭を中立位置に保つことが大切です。画面を見るときや歩行中に、頭が前かがみにならないように意識しましょう。
B. 肩の位置: 肩を引き、背中をまっすぐに保ちましょう。肩を前に出さず、肩甲骨を寄せるイメージを持ちましょう。
C. 腰の位置: 腰は自然なS字曲線を描くように保つべきです。過度な前かがみや後ろかがみを避け、腰は反らしすぎないように意識します。
D. 足の位置: 足は体重を均等にかけるようにしましょう。長時間立ち続ける場合、片足に偏りを生じないように気をつけます。
E.体の側面を見て、耳・肩・腰・踵が一直線上にあるか確認しましょう。
これらのポイントを意識的に実践することで、日常生活で正しい姿勢を保つことができます。姿勢の目安を守ることは、姿勢改善の第一歩です。
② 背中と大胸筋
多くの人が、肩が巻き肩になり、背中の筋肉が伸びるような姿勢になりやすいです。 この場合、大胸筋が縮まり、肩甲骨周りの筋肉が伸びています。 習慣化してしまっている悪い姿勢は維持されやすいので、このまま無理に姿勢改善しようとしても、改善しにくかったり、余計な力が入って痛みやこりを悪化させる可能性があります。
まずは、筋肉を本来あるべき状態に直す必要があるので、この場合は、大胸筋をストレッチし柔軟性を高め、肩甲骨周りの筋力を高めるトレーニングがおすすめです。
③ 足の裏のケア
足の裏の健康は、姿勢改善においてしばしば見落とされがちな要素です。しかし、足の裏は姿勢を支える基本的な役割を果たしているほか、足裏で認識した感覚を小脳に伝達して、そこから姿勢を維持するために必要な全身の筋肉へ指示を出す役割も担っています。姿勢改善において最も重要なのが足の裏と言っても過言ではありません。足裏を健康に保つための方法を以下に紹介します。
A. 適切な靴を選ぶ 靴のアーチサポートが必要です。アーチサポートのある靴は足の裏をしっかりサポートし、足の疲れや不快感を軽減します。また、靴のサイズと幅を適切に選びましょう。靴が小さすぎると足に圧迫感を与え、大きすぎると足が不安定になります。適切にクッションされたものを選ぶことで、足への衝撃を吸収し、快適さを提供します。
B. フットケア 足の皮膚は年齢とともに硬く分厚くなっていきます。乾燥して硬くなってしまってる場合は特に、姿勢維持に必要な足裏の感覚センサーが鈍くなってしまうことがありますので、保湿や角質ケアを心がけることが大切です。
足の裏のケアを怠らず、足の健康を維持することで、姿勢の改善が容易になります。足がしっかりと地面をサポートできるようになることで、全身のバランスと姿勢が向上し、健康な生活をサポートします。
4.姿勢を整えるペンギンストレッチ
ペンギンストレッチは、姿勢を改善し、肩の疲労を軽減するために効果的なエクササイズです。 今回は、当院の臨床家が解説する動画を紹介します!
猫背における筋肉の状態についても詳しく解説していますのでぜひ参考にして、一緒にストレッチをやってみてください。
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【美容コラム】小顔効果だけじゃない!?咬筋を緩めることで得られるメリット
美容意識が高まる中、小顔効果があるとして注目されている「エラ張り」の改善。 このエラ張りとは、要因となる筋肉[咬筋]の肥大化によって顔が丸く見えたり、四角く見えたりすることを指します。
今回は、この咬筋について詳しく解説し、咬筋の役割と過度の発達によるデメリット、そして弛緩することによって小顔効果だけでなくもたらされるさまざまな美容・健康効果を紹介します。
<目次>
記事内容- 1.咬筋とは何か?
- 2.咬筋を緩めることで改善できる問題
- 3.咬筋を緩める方法
- 4.咬筋・美容鍼に関するよくある質問
1.咬筋とは何か?
咬筋とは、顔の側面にある筋肉で、顎の動きを助ける働きがあります。具体的には、顎の上部(耳前)から頬骨にかけて広がります。通常、咬筋は外部から見ても分かりやすく、咬むときに動く筋肉の一部として知られています。この筋肉が過度に発達すると、エラ張りなどの外見上の変化が見られることがあります。
ー咬筋の役割ー
主要な役割は、咀嚼(噛む)プロセスを助けることです。 食べ物を咀嚼するためには、”よく噛んで”と言われますが、この噛む動作は咬筋が収縮することでできる運動です。 咀嚼は、体にとって重要な役割を担っています。 食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうと、胃腸での分解に時間時がかかり、内臓に大きな負担がかかります。しかし、口の中である程度細かく砕き、唾液と混ざることで消化しやすい状態で体に取り込むことができます。また、適切に噛んで食事を摂ることは、食事の満足感を高める要因の一つです。十分な咀嚼を行うことで、脳に満腹感が伝わり、過食を防ぐ助けになります。
また、重いものを持ち上げたり、力を入れる時にグッと噛み締めていることはご存知でしょうか?急いで準備をしたり、運動している時、ストレスを感じている時、何かを頑張っている時など、実は私たちは無意識のうちにさまざまな場面で食いしばっています。全身の筋肉は連動するようになっており、咬筋は特に働きやすい筋肉です。しかし、これにおいては咬筋を使いすぎる必要はないため、意識化していくことも必要です。
上記のように、咬筋は私たちが生きる中でなくてはならない役割を担っています。
2.咬筋を緩めることで改善できる問題
上記で咬筋の重要性についてお話ししましたが、ここでは咬筋の過度の使用による肥大化についてフォーカスしていきます。
ー咬筋の肥大化ー
筋肉は使えば使うほど強く大きくなりますが、無意識のうちに使いすぎる状態(=癖)になると、こりや痛み、血流障害、張り、菌バランスの崩れによるさまざまな症状に悩まされることがあります。 咬筋の場合、日常生活において自分の気づかないうちに使ってしまうことが多い筋肉です。特にストレスを感じる時や力を使う時、睡眠中の食いしばりなどの場面で使われています。
咬筋を過度に使うことを習慣化してしまうと以下のような幾つかの問題が出てきますが、咬筋を緩めるアプローチをすることで改善します。
①エラ張り エラ張りは、咬筋の肥大化により顔の輪郭が大きく見えてしまうことがあります。また、左右のどちらかを強く噛む癖がある場合は、左右非対称にエラが発達する場合もあります。
②睡眠中のくいしばり・歯軋り 睡眠中のくいしばりや歯軋りは、咬筋の発達に大きな影響があります。これはストレスによって引き起こされやすい症状ですが、習慣になってしまうと、咬筋が発達し、さらに強い食いしばりをしてしまう可能性や、それにより、歯の損傷・顎の痛み・エラ張りが引き起こされる悪循環が生じてします。
③肩こり・頭痛などの慢性症状 咬筋は顔の中でも強力な筋肉の一つであり、顔や頭部の他の筋肉とも連動しています。咬筋の緊張が高まると、顔とつながる頭部や首の他の筋肉も緊張しやすくなります。この筋肉の連鎖効果により、肩こりや頭痛などの症状が引き起こされることがあります。特に緊張性頭痛や偏頭痛は筋肉の緊張による血行不良で発症・悪化しやすいものです。
④顎関節症 顎関節症のタイプ(要因)はいくつかあり、関節ではなく咀嚼筋が原因となる場合もあります。 この場合の痛みは、筋肉の使い過ぎによる炎症で起こります。頭痛を併発する方が多く、咀嚼筋を緩めるアプローチで改善します。
3.咬筋を緩める方法
咬筋を緩める方法はいくつかあります。
①美容鍼 美容鍼は、表皮だけでなく筋肉まで届きます。小さな傷を作ることで、体の修復作用が働きます。これにより、副交感神経が作用し、血管が拡張され筋肉が緩みます。 1回で効果が見られる場合もありますが、実際の状態を見て施術担当が提案した頻度で続けることでより効果を感じられるようになります。
美容鍼の場合は、直接筋肉にアプローチできるというメリットとともに、好転反応やダウンタイムもほとんどなく、自然な体の機能を利用して行えるというメリットもあります。さらにそのほかのお顔のお悩みも同時に改善できます。
当院の場合は、美容鍼に加え、電気バリブラシを使用した頭皮へのアプローチや、咬筋と一緒に反応しやすい肩周りの筋肉へも整体や鍼灸によって同時にアプローチすることができます。
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②ボトックス ボトックスは、ボツリヌストキシン(タンパク質)を含有する薬剤を注射します。 ボツリヌストキシンは、毒素の1種であり、筋活動を抑制する働きがあります。 量にもよりますが、1度の注射で大きな効果が得られやすいのが特徴です。持続期間は3〜6ヶ月程度で次第に戻ってきますが、定期的に打つことで状態がキープされやすくなります。
ただし、注射直後に咀嚼が難しくなったり、周りの筋肉に広がって、口角が上がりにくくなるなどのリスクもあります。
歯医者や美容クリニックでできる施術ですが、担当の医師より丁寧なカウンセリングを受け、自分に合う種類・量を決めましょう。
③枕の改善 就寝時の食いしばりについてお話ししましたが、枕の高さが合っていないと、余計な筋緊張を引き起こしやすくなってしまいます。
下記の動画では、食いしばり改善のご自身でできる枕診断について紹介しています。
その他、咀嚼を強く噛みすぎないことや、動作・姿勢時の力みの改善、マッサージなど、日常生活でできる方法もいくつかあります。
4.咬筋・美容鍼に関するよくある質問
Q3: 美容鍼はどれくらいの頻度で受けるべきですか? A3: 美容鍼の頻度は個人の状態により異なりますが、最初の3回は週に1回、その後、1ヶ月に一度の頻度で行うことで改善、キープしやすくなります。継続が美容効果を最大限に引き出すために必要です。専門家と相談しながら最適なスケジュールを決定しましょう。
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Q1: 咬筋の発達が顔の外見にどのような影響を与えますか?咬筋の発達が過度に進行すると、特に顎部が強調された印象を与え、エラ張りと呼ばれる状態が生じます。エラ張りは顔の輪郭が大きく見え、小顔効果を望む人にとって悩みの種となることがあります。
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Q2: 美容鍼療法は咬筋の緊張を緩和するのに効果的ですか?はい、美容鍼療法は咬筋の緊張を緩和し、顔の輪郭を引き締めるのに効果的な方法の一つとされています。鍼を使用して特定のポイントにアプローチし、筋肉の緊張を緩和します。ただし、個人差があり、継続が必要な場合があります。
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Q3: 美容鍼はどれくらいの頻度で受けるべきですか?美容鍼の頻度は個人の状態により異なりますが、最初の3回は週に1回、その後、1ヶ月に一度の頻度で行うことで改善、キープしやすくなります。継続が美容効果を最大限に引き出すために必要です。専門家と相談しながら最適なスケジュールを決定しましょう。