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【健康コラム】慢性腰痛改善|柔軟な腸腰筋の重要性
多くの人が感じる症状の中でも慢性腰痛は毎年上位に入っています。 慢性症状は生活動作・姿勢・習慣から生まれるものがほとんどであり、同時に原因が人によって異なることで改善が難しく、繰り返したり長引く人が多くいらっしゃいます。 このコラムでは、腰痛の要因の1つとして挙げられる”腸腰筋”にフォーカスし解説していきます。腸腰筋の役割や慢性腰痛の原因を理解し、腰痛を引き起こしにくい習慣を手に入れましょう!
記事内容- 1.生活習慣チェック
- 2.腸腰筋って?
- 3.慢性腰痛の原因
- 4.慢性腰痛対策と治療
1.生活習慣チェック
↓腰痛がある方への生活習慣チェック↓
◻︎日常的にハイヒールをよく履く ◻︎ハイヒールを履いた後は腰回りが痛い ◻︎反り腰 ◻︎デスクワーク仕事 ◻︎仕事中あまり動かない ◻︎運動はほとんどしていない
上記に心当たりがある方は、 腸腰筋の緊張による腰痛の可能性が高いです。
2.腸腰筋って?
①どこの筋肉?
腸腰筋(ちょうようきん)は、腰部に存在する筋肉で、腰椎から大腿骨の上部についています。体幹と下肢をつなぐ唯一の筋肉で、腰部の安定性を提供し、姿勢の維持に重要な役割を果たす大切な筋肉の一つです。 大腰筋・小腰筋・腸骨筋の3つの筋肉で構成されています。
②どんな役割?
腸腰筋は主に、 1)股関節を屈曲 2)骨盤を前傾 の2つの動作をサポートしていいます。
生活動作では ・階段を登るとき ・歩く、走るとき ・靴下を履くとき (足を引き上げる動作) ・立位や歩行時の姿勢サポート …
など、生活動作のあらゆる場面で使われています。 腸腰筋は日常の動作や姿勢の維持において非常に重要な筋肉であり、その健康と柔軟性の維持は慢性腰痛の予防や改善に寄与します。
③腸腰筋が硬くなると…
筋肉は、使える”筋力”を持つことと、可動域を広げる”柔軟性”の2面が大切ですが、生活の中ではどうしても偏りが出てしまい、運動不足による筋力低下や、長時間の圧迫姿勢や角の使用により柔軟性が低下してしまうことがあります。
特に多いのは、後者の方です。デスクワークの普及により腰回りを長時間圧迫し続け、これをストレッチなどで解消せず毎日繰り返すことで筋肉の状態は慢性化してしまいます。
腸腰筋か硬くなると以下のような問題が発生します。
1)姿勢の悪化 腸腰筋の硬直によって、体の正しい姿勢を維持するのが難しくなります。これにより負担がかかり、姿勢が悪化し、腰痛の原因となります。特に反り腰になったり悪化する場合があります。
2)腰痛や不快感 腸腰筋の硬直は、腰部の筋肉や関節に不快感や痛みをもたらすことがあります。
3)運動の制約 腸腰筋が硬くなると、腰部の柔軟性が低下し、運動や体の動きが制限されます。これは特にスポーツや身体活動を行う際に過度な負担を腰部にかける可能性が高まります。
4)神経への圧迫 腰部にある神経に圧迫がかかる可能性があります。この神経圧迫は放射痛やしびれを引き起こし、日常生活に大きな不便をもたらすことがあります。
腸腰筋の硬直は、慢性腰痛の主要な原因の一つであり、その柔軟性を保つことは重要です。定期的なストレッチや適切なエクササイズを行い、腰部の筋肉を緩め、柔軟性を維持することが、腰痛の予防や改善に役立ちます。
3.慢性腰痛の原因
慢性腰痛の多くは、筋・筋膜性腰痛(筋肉性腰痛)と呼ばれ、しっかりとした治療をしなければ何度も繰り返してしまいます。 普段の姿勢や筋肉の疲労状態、筋力や柔軟性の低下が原因となり起こります。激痛ではなく、重だるく、張りや凝るような不快な痛みに悩まされるのが特徴です。
そのほかに、先天異常や側弯症、腰椎分離症など主に成長に伴っておこるもの、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ずるもの、腰椎骨折や脱臼などの外傷、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、転移癌などの腫瘍によるものなどがあります。また、解離性大動脈瘤などの血管の病気、尿管結石などの泌尿器の病気、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気、胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病気、変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるものがあります。加えて身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレスによる心理的な原因による場合もあります。
1番代表的な筋・筋膜性腰痛については、大きく分けて3つのタイプに分かれます。 * 01.屈曲型 * 02.伸展型 * 03.回旋型
01. 屈曲型
殿筋群やハムストリングスの短縮により体幹前屈動作における骨盤前傾が制限され、疲労・短縮した腰背部の筋が遠心性収縮を強いられて増悪するタイプを指します。日常生活での愁訴としては「靴下を履くときにいたむ」、「椅子に座るときに痛む」などと表現されます。
02. 伸展型
腸腰筋や大腿筋膜張筋など股関節屈筋の短縮や過緊張があり、体幹を伸展させる際に骨盤前傾・腰椎前弯が増強して疼痛が増悪するタイプの腰痛を指します。一般的な愁訴として、「椅子から立つときに腰が伸びない」などと表現されます。
03. 回旋型
体幹回旋により疼痛が増強されるタイプの腰痛で多くの場合腹筋の緊張が不十分なため回旋動作の際に骨盤前傾が増強し、腰椎に回旋・伸展ストレスが加わるため起こると考えられています。非回旋側では同側の腰方形筋の過緊張により、非回旋側では骨盤前傾が増強して伸展型腰痛と同様のメカニズムが一側に作用して疼痛が増強する例が多くみられます。野球やテニスなど回旋動作を多用するスポーツに多発します。
それぞれどの動きで腰の痛みが増悪するのかによってどのタイプの腰痛か考えていくのが簡単な見極め方になります。例を挙げると、腰を左右に回した時に痛みが出やすい方だと回線型腰痛と判断できます。しかし、単純に腰だけの問題ではないことが多々あります。 お尻の柔軟性や股関節の可動域はしっかりと確保されているか。お腹の筋力はどうか。普段の立ち姿勢や生活スタイルはどのようにしているのか。ゴルフやテニスなど、身体を頻繁に捻るスポーツをしているのか。など…
慢性腰痛の原因は多岐にわたり個人によって異なりますので、症状を放置せず、まずは専門家を受診することが大切です。
4.慢性腰痛対策と治療
まずはストレッチやエクササイズから始めましょう。 使いすぎた筋肉をストレッチしたり、逆に使わない筋肉をトレーニングしたりすることで、全身の筋肉をバランス良く保ち、綺麗な姿勢を維持しやすくなります。これにより、慢性症状の改善や怪我の予防につながります。
慢性腰痛に効果的!腸腰筋のストレッチ
次に生活習慣改善を試みましょう。 姿勢改善や、負荷のかかる動作に気をつけること、体重管理も大切なポイントです。 姿勢や動作は、自分が正しいと思っていても負荷のかかる姿勢だったりします。 1度だけでも自分の正しいと思っている姿勢や歩行を専門家に見てもらうことは、長期的に大きなメリットになります。
それでも腰痛を繰り返す場合は… すぐに整骨院、治療院を受診しましょう。 ご自身で改善を試みて怪我をする場合もあります。
当院は国家資格を持つ臨床家が、患者さんの生活習慣と症状を丁寧にカウンセリングします。さらにAI姿勢診断を使用して、痛みを改善するための患部への直接的治療と、要因となる姿勢動作改善へのアプローチを行います。
お困りの方はご相談ください。
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【健康コラム】寒さで肩こり悪化!?冬に慢性症状が悪化するのはなぜ?
“寒いとカラダがこりやすい” “マフラーをすると肩がこる…” “冬は頭痛になりやすい” …とお困りの皆さん。
冬こそストレッチが重要です!
今回は、冬の頭痛・首こり・肩こり・腰痛などの慢性症状について詳しく紹介します! これからますます寒くなる前に、対策を知りケアしていきましょう♪
記事内容- 1.寒さで肩こり悪化…なぜ?
- 2.冬に気をつけたい症状
- 3.症状別!ストレッチ紹介
- 4.慢性症状治療
1.寒さで肩こり悪化…なぜ?
冬に肩こりで悩まされることが多いと思いませんか? その理由は、気温の変化によって起こる身体の”防御反応”と深く関わりがあります。
ー体温を守るための身体機能ー
体温を守るために生じる体の機能は、体温の維持を目的としてさまざまな生理学的メカニズムによって調節されています。体温調節は、酵素反応や代謝プロセスの正常な進行、免疫機能の適切な働きなど、多くの生体機能にとって重要です。
①発汗
体温が上昇すると、脳の視床下部が刺激を受け、発汗中枢が活性化します。これにより、皮膚表面に水分が分泌され、蒸発によって体温を下げる効果があります。 役割: 発汗は熱を逃がし、体温を下げることで適切な範囲に調節します。
②血管収縮・拡張
寒冷な環境では、血管が収縮して皮膚からの熱損失を減少させ、内部の温かさを保ちます。逆に、体温が上昇すると血管が拡張して熱を逃がします。 役割: 血管の収縮・拡張は体温の調節を通じて、内部の温度を一定に保ちます。
③代謝調節
寒冷な環境では、体内の代謝率が上昇してエネルギーを発生させ、体温を維持します。逆に、高温の環境では代謝率が低下して体温を調節します。 役割: 代謝調節は体温の変動に対応してエネルギーの生成や利用を調整し、適切な温度を維持します。
④寒さに対する筋肉収縮
寒冷な環境では、筋肉が収縮して体を震わせることがあります。これによりエネルギーが発生し、体温が上昇します。 役割: 寒冷な環境への適応として、筋肉の収縮が体温の維持に寄与します。
これらの機能が連携して、外部の気温変化や体内の状態変化に対応して体温を適切に維持することができます。体温調節の失調は、低体温症や熱中症などの健康問題を引き起こす可能性があります。
気温が下がる冬は、②〜④に該当します。 そのほかに、肩こりの場合は寒さからくる以下の理由により悪化する場合があります。
1)筋肉の収縮と硬直 寒冷な環境では、筋肉が収縮しやすくなります。特に首や肩の周辺の筋肉は寒さに敏感であり、収縮や硬直が生じやすくなります。これにより、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の供給が不足し、筋肉がこりやすくなります。
2)血行不良 寒冷な気温にさらされることで、血管が収縮して血行が悪化します。良好な血行は筋肉や組織に酸素や栄養素を運び、老廃物を取り除く役割があります。寒冷な状態ではこれが阻害され、筋肉のこりや痛みが生じやすくなります。
3)姿勢の変化 寒い季節になると、体を温めるために身を縮こませることがあります。これにより、姿勢が悪くなり、特に首や肩に負担がかかりやすくなります。悪い姿勢は肩こりの原因となります。
4)運動不足 寒冷な天候により外での運動が減少することがあります。運動不足は筋肉の血行を悪化させ、こりや痛みを引き起こす可能性があります。
これらの要因が組み合わさり、寒冷な環境下で肩こりが悪化することがあります。寒い季節には十分な防寒対策を心掛け、適度な運動やストレッチを行い、正しい姿勢を保つことが大切です。
2 冬に気をつけたい症状
肩こり以外に、冬の気温低下により発症/悪化しやすい症状を紹介します。 これらの症状に対する早期の注意や対策を行うことで、健康を維持しやすくなります。
ー頭痛ー 寒冷な気温や乾燥した空気、寒暖差の急激な変化が頭痛の原因となります。また、冬場は風邪やインフルエンザが流行しやすいため、これらの感染症による頭痛も注意が必要です。さらに寒さにより悪化した肩こりが要因となり血行不良による頭痛も起きやすい時期になります。
ー首こり・肩こりー 寒冷な環境に晒されることで筋肉が収縮しやすくなり、首や肩のこりが生じやすくなります。悪い姿勢や運動不足もこれを悪化させる要因です。
ー呼吸器症状ー 寒冷な空気や乾燥した環境が気道を刺激し、風邪や喘息の発症リスクが高まります。喉の痛みや咳、息切れに注意が必要です。
ー冷え性ー 寒冷な季節になると手足が冷えやすくなります。これが慢性的に続くと、冷え性になる可能性があります。冷え性は全身の血行不良や慢性痛の原因となります。
ー関節痛ー 寒冷な気温が関節に影響を与え、関節痛を引き起こすことがあります。特に関節炎を患っている人は冬季の注意が必要です。
ー皮膚トラブルー 低温と乾燥した空気が肌を乾燥させ、かぶれやひび割れなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。特に手や顔、唇に注意が必要です。
これらの症状に対処するためには、適切な防寒対策、バランスの取れた食事、適度な運動、手洗いやうがいなどの感染予防策を心掛けることが重要です。また、異常な症状が続く場合は、早めに医師に相談することが大切です。
3.症状別!ストレッチ紹介
寒さがます冬の季節は、筋肉が硬くなりそれによる血行不良、そしてさまざまな症状が起こりやすいため、温活や筋肉の柔軟性を高めることが重要です。
▼お家でできるストレッチを紹介▼
-腰痛- ・慢性腰痛に効果的!腸腰筋のストレッチ
-姿勢改善- ・股関節ガチガチの向け!ストレッチ姿勢改善!!
-頭痛- ・頭痛改善!! 肩甲挙筋のストレッチ
-冷え性・むくみ改善- ・ハムストリングのストレッチ
当院では、治療だけでなく症状の再発防止や、これから発症する可能性のある症状への対策として、一人ひとりのお身体の状態に適したホームワーク指導を行っています。
また、より多くの方に安全なストレッチ・トレーニングを行っていただくため、国家資格者が簡単で効果的なホームワークをYouTubeにて配信しています。
4.慢性症状治療
慢性症状の治療には、症状の原因や程度に応じてさまざまなアプローチがあります。 以下は、慢性症状に対する一般的な治療法のいくつかです。 ただし、具体的な症状や状態によっては、個々の症状に合わせた専門的な治療が必要な場合があります。医師や専門家の指導を受けることが大切です。
1.)生活習慣の改善 適切な運動: 適度な運動は筋肉を強化し、血行を促進させることができます。ただし、運動の際には症状を悪化させないように注意が必要です。
健康的な食事: バランスの取れた食事は全身の健康をサポートし、慢性症状の改善に寄与します。特に抗炎症性の食品や栄養素を摂ることが重要です。
ストレス管理: ストレスが慢性症状を悪化させることがあります。リラックス法やストレス軽減の方法を取り入れ、心身のバランスを保つことが重要です。
2.)理学療法 マッサージ: 筋肉の緊張をほぐし、血行を促進させることができます。特に肩こりや腰痛などに対して有効です。
運動療法: 筋力トレーニングやストレッチを通じて姿勢や運動機能を改善し、慢性症状の緩和に寄与します。
3.) 専門的な治療 鍼灸療法: 鍼や灸を用いて体のエネルギーバランスを整え、症状の緩和を図ります。
カイロプラクティック: 骨格や神経系にアプローチし、慢性的な症状に対する改善を目指します。
慢性症状の治療は継続的であり、一度の治療だけでなく、生活習慣や予防策の見直しも含めた総合的なアプローチが求められます。
当院では、患者さんへ症状や日常生活についてを詳しく丁寧にカウンセリングし、国家資格者とAIによる姿勢診断によって現在の体の状態をしっかりと評価します。そこから導き出される適切な治療(整体整骨・マッサージ・鍼灸・リハビリ・トレーニング・医療機器…)を組み合わせ、一人一人のお体にあった治療プログラムをご提案します。
さらに当院では、4D整体や超音波鍼灸、メディカルマッサージなど西洋医学的観点から化学的根拠に基づいた医療をご提供しています。
詳しくはこちら↓
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【健康コラム】寒さで肩こり悪化!?冬に慢性症状が悪化するのはなぜ?
“寒いとカラダがこりやすい” “マフラーをすると肩がこる…” “冬は頭痛になりやすい” …とお困りの皆さん。
冬こそストレッチが重要です!
今回は、冬の頭痛・首こり・肩こり・腰痛などの慢性症状について詳しく紹介します! これからますます寒くなる前に、対策を知りケアしていきましょう♪
記事内容- 1.寒さで肩こり悪化…なぜ?
- 2.冬に気をつけたい症状
- 3.症状別!ストレッチ紹介
- 4.慢性症状治療
1.寒さで肩こり悪化…なぜ?
冬に肩こりで悩まされることが多いと思いませんか? その理由は、気温の変化によって起こる身体の”防御反応”と深く関わりがあります。
ー体温を守るための身体機能ー
体温を守るために生じる体の機能は、体温の維持を目的としてさまざまな生理学的メカニズムによって調節されています。体温調節は、酵素反応や代謝プロセスの正常な進行、免疫機能の適切な働きなど、多くの生体機能にとって重要です。
①発汗
体温が上昇すると、脳の視床下部が刺激を受け、発汗中枢が活性化します。これにより、皮膚表面に水分が分泌され、蒸発によって体温を下げる効果があります。 役割: 発汗は熱を逃がし、体温を下げることで適切な範囲に調節します。
②血管収縮・拡張
寒冷な環境では、血管が収縮して皮膚からの熱損失を減少させ、内部の温かさを保ちます。逆に、体温が上昇すると血管が拡張して熱を逃がします。 役割: 血管の収縮・拡張は体温の調節を通じて、内部の温度を一定に保ちます。
③代謝調節
寒冷な環境では、体内の代謝率が上昇してエネルギーを発生させ、体温を維持します。逆に、高温の環境では代謝率が低下して体温を調節します。 役割: 代謝調節は体温の変動に対応してエネルギーの生成や利用を調整し、適切な温度を維持します。
④寒さに対する筋肉収縮
寒冷な環境では、筋肉が収縮して体を震わせることがあります。これによりエネルギーが発生し、体温が上昇します。 役割: 寒冷な環境への適応として、筋肉の収縮が体温の維持に寄与します。
これらの機能が連携して、外部の気温変化や体内の状態変化に対応して体温を適切に維持することができます。体温調節の失調は、低体温症や熱中症などの健康問題を引き起こす可能性があります。
気温が下がる冬は、②〜④に該当します。 そのほかに、肩こりの場合は寒さからくる以下の理由により悪化する場合があります。
1)筋肉の収縮と硬直 寒冷な環境では、筋肉が収縮しやすくなります。特に首や肩の周辺の筋肉は寒さに敏感であり、収縮や硬直が生じやすくなります。これにより、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養の供給が不足し、筋肉がこりやすくなります。
2)血行不良 寒冷な気温にさらされることで、血管が収縮して血行が悪化します。良好な血行は筋肉や組織に酸素や栄養素を運び、老廃物を取り除く役割があります。寒冷な状態ではこれが阻害され、筋肉のこりや痛みが生じやすくなります。
3)姿勢の変化 寒い季節になると、体を温めるために身を縮こませることがあります。これにより、姿勢が悪くなり、特に首や肩に負担がかかりやすくなります。悪い姿勢は肩こりの原因となります。
4)運動不足 寒冷な天候により外での運動が減少することがあります。運動不足は筋肉の血行を悪化させ、こりや痛みを引き起こす可能性があります。
これらの要因が組み合わさり、寒冷な環境下で肩こりが悪化することがあります。寒い季節には十分な防寒対策を心掛け、適度な運動やストレッチを行い、正しい姿勢を保つことが大切です。
2 冬に気をつけたい症状
肩こり以外に、冬の気温低下により発症/悪化しやすい症状を紹介します。 これらの症状に対する早期の注意や対策を行うことで、健康を維持しやすくなります。
ー頭痛ー 寒冷な気温や乾燥した空気、寒暖差の急激な変化が頭痛の原因となります。また、冬場は風邪やインフルエンザが流行しやすいため、これらの感染症による頭痛も注意が必要です。さらに寒さにより悪化した肩こりが要因となり血行不良による頭痛も起きやすい時期になります。
ー首こり・肩こりー 寒冷な環境に晒されることで筋肉が収縮しやすくなり、首や肩のこりが生じやすくなります。悪い姿勢や運動不足もこれを悪化させる要因です。
ー呼吸器症状ー 寒冷な空気や乾燥した環境が気道を刺激し、風邪や喘息の発症リスクが高まります。喉の痛みや咳、息切れに注意が必要です。
ー冷え性ー 寒冷な季節になると手足が冷えやすくなります。これが慢性的に続くと、冷え性になる可能性があります。冷え性は全身の血行不良や慢性痛の原因となります。
ー関節痛ー 寒冷な気温が関節に影響を与え、関節痛を引き起こすことがあります。特に関節炎を患っている人は冬季の注意が必要です。
ー皮膚トラブルー 低温と乾燥した空気が肌を乾燥させ、かぶれやひび割れなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。特に手や顔、唇に注意が必要です。
これらの症状に対処するためには、適切な防寒対策、バランスの取れた食事、適度な運動、手洗いやうがいなどの感染予防策を心掛けることが重要です。また、異常な症状が続く場合は、早めに医師に相談することが大切です。
3.症状別!ストレッチ紹介
寒さがます冬の季節は、筋肉が硬くなりそれによる血行不良、そしてさまざまな症状が起こりやすいため、温活や筋肉の柔軟性を高めることが重要です。
▼お家でできるストレッチを紹介▼
-腰痛- ・慢性腰痛に効果的!腸腰筋のストレッチ
-姿勢改善- ・股関節ガチガチの向け!ストレッチ姿勢改善!!
-頭痛- ・頭痛改善!! 肩甲挙筋のストレッチ
-冷え性・むくみ改善- ・ハムストリングのストレッチ
当院では、治療だけでなく症状の再発防止や、これから発症する可能性のある症状への対策として、一人ひとりのお身体の状態に適したホームワーク指導を行っています。
また、より多くの方に安全なストレッチ・トレーニングを行っていただくため、国家資格者が簡単で効果的なホームワークをYouTubeにて配信しています。
4.慢性症状治療
慢性症状の治療には、症状の原因や程度に応じてさまざまなアプローチがあります。 以下は、慢性症状に対する一般的な治療法のいくつかです。 ただし、具体的な症状や状態によっては、個々の症状に合わせた専門的な治療が必要な場合があります。医師や専門家の指導を受けることが大切です。
1.)生活習慣の改善 適切な運動: 適度な運動は筋肉を強化し、血行を促進させることができます。ただし、運動の際には症状を悪化させないように注意が必要です。
健康的な食事: バランスの取れた食事は全身の健康をサポートし、慢性症状の改善に寄与します。特に抗炎症性の食品や栄養素を摂ることが重要です。
ストレス管理: ストレスが慢性症状を悪化させることがあります。リラックス法やストレス軽減の方法を取り入れ、心身のバランスを保つことが重要です。
2.)理学療法 マッサージ: 筋肉の緊張をほぐし、血行を促進させることができます。特に肩こりや腰痛などに対して有効です。
運動療法: 筋力トレーニングやストレッチを通じて姿勢や運動機能を改善し、慢性症状の緩和に寄与します。
3.) 専門的な治療 鍼灸療法: 鍼や灸を用いて体のエネルギーバランスを整え、症状の緩和を図ります。
カイロプラクティック: 骨格や神経系にアプローチし、慢性的な症状に対する改善を目指します。
慢性症状の治療は継続的であり、一度の治療だけでなく、生活習慣や予防策の見直しも含めた総合的なアプローチが求められます。
当院では、患者さんへ症状や日常生活についてを詳しく丁寧にカウンセリングし、国家資格者とAIによる姿勢診断によって現在の体の状態をしっかりと評価します。そこから導き出される適切な治療(整体整骨・マッサージ・鍼灸・リハビリ・トレーニング・医療機器…)を組み合わせ、一人一人のお体にあった治療プログラムをご提案します。
さらに当院では、4D整体や超音波鍼灸、メディカルマッサージなど西洋医学的観点から化学的根拠に基づいた医療をご提供しています。
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姿勢改善アプローチ:右肩甲骨下方回旋の改善
現代人の多くはデスクワークやスマートフォンの使用により、肩甲骨周りの筋肉が硬くなり、姿勢が悪化しています。特に、右肩甲骨下方回旋は、肩や首に痛みを引き起こすことがあります。肩甲挙筋、菱形筋、大小胸筋などの鍼治療と前鋸筋トレーニングを通じて、姿勢改善を目指すアプローチをご紹介します。
姿勢診断ビフォー・アフターの変化
ビフォー
右肩甲骨の位置が下方に偏り、姿勢が前かがみになっている状態。
筋肉が硬くなり、可動域が制限されている。
痛みや不快感を訴える方が多い。アフター
鍼治療とトレーニングの効果により、肩甲骨の位置が改善。
筋肉の柔軟性が向上し、姿勢が正される。
痛みの軽減が見られる。アプローチ方法
モーションキャプチャーによる分析
最新のモーションキャプチャー技術を使用して、以下の分析を行います。
現在の姿勢の評価:AIが姿勢を分析し、問題点を特定。
筋肉の硬くなる部位:筋肉の緊張が強い部分を可視化。
痛みの原因の推定:姿勢と筋肉の関係から、痛みの原因を特定。モーションキャプチャーによるデータを基に、個々の状態に合った施術方針を設定します。患者様にわかりやすく説明し、治療の効果を実感していただけるよう努めます。
モーションキャプチャーを活用した分析により、より具体的なアプローチが可能となり、患者様の痛みの軽減と姿勢改善を実現します。
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【健康コラム】春に起こりがちな自律神経の乱れによる不調の解決策
春の訪れとともに、多くの人々が自律神経の乱れに悩まされることがあります。気候の変化や生活環境の変化が、身体や心のバランスを乱し、不調を引き起こす原因となります。この記事では、春に起こりがちな自律神経の乱れの背景や原因、症状について詳しく解説します。
また、自律神経の乱れに対する診断方法や治療法、予防策についても紹介します。読者は、自分自身や身近な人が不調を感じた際に、適切な対処法を見つけるための知識を得ることができます。この記事を読むことで、春に起こりがちな自律神経の乱れに関する知識が深まります。自身の体調や環境の変化に敏感になり、早めに対処することで不調を軽減し、健康な生活を送るための手助けとなります。
1.春に起こりがちな自律神経の乱れの背景
春の到来は、自然界だけでなく人間の身体にもさまざまな変化をもたらします。これに伴い、自律神経のバランスが乱れることがあります。その背景には、以下のような要因が関係しています。
1).気候の変化
春は冬からの季節の移り変わりで、気温や湿度、気圧などの気候要因が大きく変動します。特に春先は気温の不安定さが顕著であり、これらの急激な変化は身体にストレスを与え、自律神経の調節機能が乱れる可能性があります。
2).日照時間の増加
春先は日照時間が長くなり、昼間の時間が増えます。体内時計や睡眠リズムが変化し、自律神経のリズムにも影響を与えることがあります。適切な光の刺激がない場合や、生活リズムの変化が急激な場合には、自律神経のバランスが崩れる可能性があります。
3).花粉症やアレルギー
春は花粉症やアレルギーが悪化する季節でもあります。花粉やアレルゲンに対する身体の過剰な反応は、炎症反応や免疫反応を引き起こし、自律神経のバランスを崩す可能性があります。特にアレルギー症状が重度である場合は、交感神経が過剰に活性化されることがあります。
4).生活環境の変化
春先には新しい生活環境や社会的な変化が多いことがあります。新学期や新しい仕事の始まり、生活リズムの変化などがストレスを引き起こし、自律神経のバランスを崩す要因となります。また、これらの変化によって睡眠や食事のパターンが乱れることもあります。
これらの背景要因が重なることで、春には自律神経のバランスが乱れやすくなります。そのため、春先は特にストレス管理や健康維持に注意を払い、自律神経の調節機能をサポートすることが重要です。春に起こりがちな自律神経の乱れは、季節の変化や環境の変化によって引き起こされる身体的な不調です。
2.自律神経の機能と影響
自律神経の概要と役割
自律神経は、身体の自動的な機能を調節し、内臓器官や血管、腺などの活動を制御する神経系です。この神経系は、意識的な制御を必要としないため、「自律」と呼ばれます。自律神経は、主に交感神経と副交感神経の2つの部分に分かれています。
交感神経
この神経は、「戦闘または逃走(fight or flight)」反応を調節し、身体のエネルギー消費を増加させます。ストレスや興奮時に活性化し、心拍数や血圧を上昇させ、血糖値を増加させます。さらに、血液の流れを増加させて、筋肉への酸素と栄養の供給を増やします。
副交感神経
副交感神経は、「休息と消化(rest and digest)」反応を調節し、身体のリラックスと回復を促進します。食事後や睡眠時に活性化し、消化器官の活動を増加させ、代謝を正常化します。また、心拍数や血圧を安定させ、身体のリラックス状態を維持します。
自律神経は、交感神経と副交感神経、相互のバランスが重要です。バランスが崩れると、身体の機能が正常に制御されず、さまざまな不調が生じる可能性があります。そのため、自律神経のバランスを整えることは、健康維持や身体の調和を促す上で重要です。
自律神経の乱れが引き起こす可能性のある症状と影響
自律神経の乱れは、身体や心の様々な機能に影響を与えるため、さまざまな症状が現れる可能性があります。以下に、自律神経の乱れが引き起こす可能性のある主な症状と影響を示します。
1).不規則な心拍や血圧
自律神経の乱れによって、心拍数や血圧が不安定になることがあります。これにより、頻脈や不整脈、血圧の上昇や低下などが生じる可能性があります。
2).消化不良や胃腸の不調
自律神経のバランスが乱れると、消化器官の動きが不安定になり、消化不良や胃腸の不快感が現れることがあります。これにより、食欲不振や腹痛、下痢や便秘などの症状が生じる可能性があります。
3).疲労感や睡眠障害
自律神経の乱れは、身体のエネルギー消費や睡眠の質に影響を与えることがあります。疲労感が増大し、日中の眠気や集中力の低下、夜間の睡眠障害が生じる可能性があります。
4).不安やストレスの増大
自律神経のバランスの乱れは、精神的な安定にも影響を与えることがあります。不安やストレスが増大し、心身のバランスが崩れることがあります。これにより、不安感やイライラ、焦燥感が増大し、心理的な負荷が高まる可能性があります。
5).血糖値の変動
自律神経の乱れによって、血糖値の調節が不安定になることがあります。血糖値が急激に上昇したり、下降したりすることで、めまいや倦怠感、集中力の低下などの症状が生じる可能性があります。 これらの症状や影響は、自律神経の乱れが進行するとさらに悪化することがあります。そのため、早期の対処や適切な管理が重要です。
3.不調の診断と理解
自律神経の乱れを診断するためには、医師の診察や健康診断、血液検査などが行われることがあります。 また、自身の体調や生活環境に注意を払い、不調の症状が現れた際には早めに医師に相談することが重要です。不調の症状を正しく理解し、適切な対処法を見つけるためにも、医師とのコミュニケーションが欠かせません。
4.春の自律神経の乱れに対する継続的な対処法
春に起こりやすい自律神経の乱れには、以下のような対処法があります。これらの方法は、初心者でも簡単に実践できるものばかりです。
1).ストレス管理
日常生活でのストレスを軽減するために、リラックスする時間を設けることが重要です。瞑想や深呼吸、ストレッチなどのリラックス法を取り入れましょう。ストレスフルな状況から離れるために、自分に合った趣味や趣向を楽しむ時間を作ることも有効です。
2).適切な睡眠
定期的な睡眠リズムを確保するために、毎日同じ時間に寝る習慣を身につけましょう。十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけます。就寝前には、リラックスするためのルーティンを作ることが有効です。入浴や読書など、落ち着いたアクティビティを取り入れましょう。
3).バランスの取れた食事栄養
バランスの取れた食事を心がけましょう。野菜や果物、良質なタンパク質、健康な脂肪を含む食品を摂取し、栄養豊富な食事を心がけます。食事の時間や量を規則正しくすることで、消化器官の働きを安定させ、自律神経のバランスを整えることができます。
4).適度な運動
適度な運動を定期的に行うことで、ストレスや疲労を軽減し、自律神経のバランスを整えることができます。ウォーキングやヨガなどの穏やかな運動が効果的です。
5).リラックス法の実践
日常生活の中で、リラックス法を積極的に実践しましょう。深呼吸やプログレッシブ・マッスル・リラクゼーション、マインドフルネスなどのテクニックを取り入れることで、心身の緊張を解きほぐすことができます。
5.予防とアドバイス
不調を招かないようにするための健康維持には、以下のような注意が必要です。
健康的な生活習慣の維持
適切な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を継続することが重要です。生活リズムを整えることで、自律神経のバランスを保つことができます。 ストレスを適切に管理し、ストレスフルな状況から適切に距離を置くことも大切です。
春の季節特有の症状に対する注意
花粉症やアレルギー症状がある場合は、適切な対処を行いましょう。薬物療法やアレルギー対策などを行うことで、自律神経の乱れを防ぐことができます。 天候の変化や環境の変化に対する適応力を高めるために、適切な対策を行いましょう。
以上の予防策を実践することで、将来の不調を防ぎ、健康的な生活を送ることができます。
6.専門家による治療法
自律神経の乱れには、医師や専門家による適切な治療法が必要です。医師は症状を詳しく聞き、必要に応じて検査や検査を行い、適切な治療法を提案してくれます。薬物療法やカウンセリング、リハビリテーションなど、様々なアプローチがあります。
診断をもとに自律神経の乱れに対する専門家のアプローチを受けることで、症状の緩和や改善が期待できます。
大学病院や専門クリニックなどで使用される、高精度自律神経診機【TAS9 VIEW】。
末梢血管の容積の変化を脈波と捉え、加速度脈波に変換し、末梢血液循環分析( 血管老化度)を、また脈波の波高の間隔から脈拍を抽出し、その変化を分析することにより自律神経バランス分析ができます。
メディカルジャパンは高精度末梢血流診断機のほか、自律神経診断機、バイタルモニターや体内酸素飽和度測定など、大きな医療機関でも使用しているエビデンス【科学的根拠】に基づいた器機で、確かで有益な情報結果に合わせ、正しい知識と技術を駆使し、個別プログラムを作成、アドバイスいたします。