小児整体

子供たちの健やかな成長は、すべての親にとって最も重要なことの一つです。しかし、多くの人が気づいていないのは、その成長過程で、子供の体がさまざまな形でストレスを受けているという事実です。このストレスは、時に子供の体のバランスを崩し、健康な発達を妨げることがあります。

小児整体の必要性

子供への整体は必要性なのか?まず、赤ちゃんの場合を考えてみます。正常な分娩で生まれてきた赤ちゃんのうち、何割の子がズレのない背骨で生まれてくるでしょうか?

実は、ほぼ問題なく生まれてこられるのは2割で、6割は何らかの問題があり、残りの2割は重篤な問題があるということがわかっています。実は、多くの赤ちゃんが生まれながらにして背骨の歪みを抱えています。

背骨の周囲には生きていく上で大切な自律神経が点在しています。そこにズレがあるということは、正しく働くべき自律神経の働きを阻害する要因となりかねません。赤ちゃんがお腹の中にいる時、初めは羊水の中でプカプカと浮き、自由に動き回れる余裕があります。しかし、出産が近づくにつれて子宮の中がだんだんと窮屈になっていきます。

お母さんの骨格や赤ちゃんのサイズなど様々な違いがあるため、一概には言えませんが、出産前の時点で赤ちゃんの背骨にはすでに負荷がかかっているのです。何の問題もなく生まれてくることができた2割の赤ちゃんを除く、残り8割の赤ちゃんには生まれた時点で、何らかの問題が出てくる、逆に言えば、その問題を出しにくくすることが出来るということなのです。

では次に、幼児〜青年になるまではどうでしょうか?

上の図でわかる様に、身長は生まれて〜中学校を卒業するまでの間急速に伸び続けます。それに比べ体重は、1歳過ぎ〜小学校高学年になるまではゆっくりと増加していきます。

そのため、骨の成長に対して筋肉量が追いつけない筋発達遅延が起こりやすく、体のアライメントがくずれやすくなります。アライメントの崩れは体の緊張を出し、痛みに発展するだけでなく、成長段階の体には健全な成長の阻害因子となりかねません。

運動強化方針

発育と発達は子どもの成長過程において重要な要素です。発育は身体的な成長を指し、身長や体重、体の各部分の成長などが含まれます。一方で発達は、身体的、認知的、感情的、社会的な能力の進歩を指します。これらのパターンを理解することは、子どもの年齢に応じた運動強化方針を立てる上で非常に重要です。

運動強化方針の考慮点

個々の差

子どもたちはそれぞれ異なる速度で成長し発達するため、個々の発育・発達の差を考慮する必要があります。

安全性

運動の際には、子どもの安全を最優先に考えるべきです。適切な指導と環境を提供することが重要です。

楽しさ

子どもが運動を楽しむことが継続的な参加につながります。遊び心を取り入れた活動が効果的です。

全人的発達

運動は身体的な側面だけでなく、社会性や自尊心の発達にも寄与します。多面的な発達を促す活動を選ぶことが大切です。

運動プログラムを計画する際には、これらの点を踏まえ、子どもの興味やニーズ、そして身体的な発育・発達の段階に合わせた活動を選ぶことが重要です。また、定期的な評価を行い、必要に応じて運動強化方針を調整する柔軟性も持つべきです。

メディカルジャパンでの介入例

小児整体は、大人用の整体とは異なり、子供特有の柔らかい骨格と筋肉に合わせて優しく、かつ専門的な手法で行われます。この治療法は、特に子供の体の成長段階において、様々な身体的な問題や発達上の課題に対応するために設計されています。例えば、不規則な歩行パターン、姿勢の問題、または一般的な成長痛など、子供たちが経験する可能性のある多くの症状に対して効果的です。

対称性緊張性頸反射(STNR)を利用した運動療法

ソフトな頭蓋と頸椎のバランス調整。脳血流や脳脊髄液の流れを整えます