椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板というものの一部が飛び出して神経に当たり、手足の痛み、しびれなどの症状が出る病気です。椎間板は背骨の骨と骨の間のクッションのようなもので、椎間板のおかげで背骨がしなやかに動くことができます。

背骨の後ろ側には脊柱管という骨に囲まれた空間があり、この中には脳と手足をつなぐ神経が通っています。ここに椎間板が飛び出して神経が押されると、その神経が伸びて行った先の手足の痛みやしびれを感じたり、手足が動き難くなったりするわけです。

20~40代男性に好発するといわれていますが、若年者~高齢者まで幅広い年齢層で多く見られる疾患です。

主な症状

腰のヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)

通常は、腰痛やいわゆる「ぎっくり腰」のような症状が認められ、数日後に、一側の下肢へと放散する激しい『痛み』や『しびれ』が生じます。 この症状は激烈で、ほとんど満足に動けないことも多く、睡眠も妨げられるほどです。しかし、2-3週間でピークを越えることが多く、その後、徐々に症状が薄らいでいくことが多いです。 主にお尻や足の痛み・しびれ、動かしにくい、力が入りにくいという症状が出ます。「痛み」や「しびれ」と言った症状は、下半身のどこにでも出る可能性がありますが、特にお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、腰のヘルニアの代表的な症状です。

首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)

首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)では、主に手の痛み・しびれ、動かしにくい、力が入りにくいという症状が出ます。ヘルニアの場所によって痛みやしびれが出る場所は違い、首筋や肩甲骨の辺りが痛くなることもあります。ヘルニアが大きい場合には足もしびれる、歩きにくいといった症状が出ることもあります。

手足の症状が出る前に、首や腰の痛みだけを感じることもあります。急に症状が出ることもあれば、徐々に出ることもあります。

これらの症状は脊柱管狭窄症という病気などでも出ることがあり、症状だけでは区別がつかないことも多いです。

原因

椎骨と椎骨の間にある軟骨(椎間板)の一部が、本来椎間板の収まっている空間より突出することで神経を圧迫・刺激し、痛みや痺れを発症すると言われています。

椎間板には、ほとんど血管がなく栄養は周囲組織からの拡散に依存しているため、退行変性(加齢、老化による変化)を起こしやすくなる場所です。 髄核の含有水分は、小児期の88%から、老年期には66%まで低下するため、クッション作用が減少し、そこに繰り返しの捻転外力が加わると線維輪の亀裂を起こしやすくなります。

多くの動物は重力が脊柱に対して垂直にかかりますが、人間は二脚歩行をしているので、立位では重力は脊椎と平行方向にかかり、他の動物に比べて多くの負荷が椎間板にかかります。 急に重いものを持ち上げたり、激しいスポーツによるものや、中腰などの日常生活の動作による椎間板への負荷だけではなく、最近では同一家系に発症し易いことから遺伝的な要因や社会的側面(仕事関連や家庭環境など)によるストレスや不安感などが深く関与していることも指摘されています。

診断

腰のヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)

下肢伸展挙上肢や下肢の感覚が鈍いかどうか、足の力が弱くなっていないか等で診断します。さらに、X線撮影、MRIなどで検査し診断を確定する。

下肢伸展挙上(SLR)テスト
首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)

頸椎を後方や斜め後方へそらせると腕や手に痛み、しびれが増強する。その他、手足の感覚や力が弱いこと、手足の腱反射の異常などで診断する。

頸椎部疾患の検査法

一般的治療法

腰椎椎間板ヘルニアの場合


痛みが強い時期には、安静を心がけ、コルセットを装着します。また、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロックを行い、痛みをやわらげる治療が行われます。痛みが軽くなれば、牽引などの理学療法や運動療法を行うこともあります。

これらの方法で改善が見られない場合や、下肢の脱力、排尿障害があるときには手術を勧められることがあります。最近では、内視鏡を使った低侵襲手術も広く行われるようになってきています。

頚椎椎間板ヘルニアの場合


痛みが強い時期には、首の安静保持を心掛け、頸椎カラー装具を用いることもあります。また、鎮痛消炎剤の服用や、神経ブロックなどで痛みをやわらげる治療が行われます。症状に応じて牽引療法を行ったり、運動療法を行ったりすることもあります。

これらの方法で症状の改善がなく、上肢・下肢の筋力の低下が持続する場合、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は手術的治療を選択されることもあります。

メディカルジャパンのヘルニア治療介入例

椎間板ヘルニアの治療は、観血的療法(手術して痛みをなくす)と保存療法(手術せずに回復)がありますが、ここでは弊社で行う保存療法(手術せずに回復)について述べることにします。

ヘルニアの保存療法に有効な「超音波鍼灸」は当院独自の画期的な治療法です。

超音波鍼灸

介入例 1「超音波鍼灸」

Before

after

提携医療機関にてMRIを撮影。患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。

その後、ピンポイントの鍼灸と超音波を非温熱効果もしくは温熱効果のどちらかで照射します。

超音波→深部熱による脊髄動脈及び動脈叢の血流増大。

介入例 2 超音波鍼灸

患部をエコーで撮影。健側、患側の腰方形筋をエコーで撮影しながら筋の配列の均等、不均等の確認。動いてもらい筋の動き具合の違い確認。
患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。

エコーで撮影した筋の滑走性が悪いところにピンポイントで鍼灸。

さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。

超音波療法

頚椎椎間板ヘルニア

ピンポイントで超音波を非温熱効果もしくは温熱効果のどちらかで照射します。

提携医療機関にてMRIを撮影。患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。
超音波→深部熱による動脈叢の血流増大。

Before After
ヘルニア突出
第3,4,5頚椎
±
第5頸椎のみ残存
後頭部 筋力低下 筋力正常

さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。

「高周波治療+超音波治療」
高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を用いて「超音波治療+超音波治療」を合わせて行う治療法により、さらに鎮痛効果に対するアプローチを可能としています。

高位L3/4高位L4/5のヘルニアに対しての超音波+高周波治療
高周波→伝導ブロック作用による鎮痛

当院に来院している方は週2回のペースで3週間でNRS10→3.4まで改善します。また、その方個人の筋バランスや骨格のバランスを考察したリハビリ体操を行って再発ゼロを目指します。

メディカルジャパンにしかできない介入例

AI姿勢分析システム

現在の姿勢から、筋肉が硬くなる部位や痛みの原因となる部位、未来の姿勢などを推定し、施術の方針や効果をよりわかりやすく説明することができます。患者様自身にも体の状態を理解してもらいやすくなりました。

これによって、どこの筋肉を緩めたら良いのか、どこの筋肉をトレーニングしたら良いのかがわかります。自分の身体を認識すれば、何を改善すればよいのかがわかります。 もちろん、更に的確な施術も可能となります。そして、このような分析をもとにあなたに合ったトレーニング法と、ストレッチ法をお伝えすることができます。

マイオプレッシャー(歩行診断機)

約二万個のセンサーが可動するトレッドミルの上を歩行すると、自身の足圧、重心移動、左右荷重値が分かります。さらに二台のカメラを使用することにより、自身の歩行姿勢も目で確認できます。

歩行診断をすることで、自分の歩き方のバランスを知れて正しい歩き方ができるようになります。歩き方が改善されると体の無駄な動きが減り、正しく使えなかった部分が使えるようになるので体本来の動きを出すことができるようになり体の負担が減ります。また、歩行バランスの悪さからくる体の諸症状の改善もされます。
歩行診断の様子になります。
1年半のリハビリを経てここまで変化がありました!!

インソール・靴処方

マイオプレッシャー(歩行診断機)にて測定した結果に基づき、より体に合ったインソールの作成を可能としています。歩行時の重心バランスの偏りや足の軌道のぶれなどが自身でも確認することができるため、より正確な指標で足裏全体を正しく使って歩けるように改善されます。

体に合ったインソールをいれることで足本来の機能を引き出し、足のアーチがしっかりサポートされ、正しい重心がかけやすくなります。パフォーマンスアップ、持久力向上、疲労軽減、筋肉や人体へのストレスも軽減され、普段の歩き方も楽になります。

【リアライン・コア】【リアライン・バランスシューズ】

リアライン・コアは、体の中心(コア)を構成する骨盤と胸郭の歪みを整えるための運動補助具です。骨盤・胸郭に「歪み(非対称性)」が生じると、背骨全体だけでなく、肩や首、股関節の運動機能にも悪影響を及ぼす可能性があります。

リアライン・コアを装着して10分程度の簡単なエクササイズを行うことで、骨盤と胸郭の歪みを整え、背骨の「最適な運動パターン」を効果的に学習できます。

まずは、原因となりうる「中腰での作業」や「重たいものを持つ」ことを避けるなど、出来るだけ腰に負担をかけないことが重要になります。また、腰に負担をかけないようにするだけではなく、腰周囲の筋肉を柔軟性を上げつつ強化することが必要になります。特に治療期間においては、悪化させないためにも、無理をしない範囲での強化が必要になります。

具体的には、体幹回旋筋群、臀筋群、内転筋群の柔軟性、腹圧を入れられるようにするためのインナーマッスル(多裂筋、腹横筋、骨盤底筋)の強化などが上げられます。

メディカルジャパンでは、エビデンスあるリハビリを、適正価格にて、実施しております。

ヘルニア・腰痛にて、お悩みの方を、日常生活にて困らないレベルまで、改善させるだけの、知識・技術・設備を、メディカルジャパンは保持してます。

基本的には使い過ぎに寄るものが原因となっておりますので、安静にして頂くこと、また当院では患部への負荷を出来るだけ減らすための身体の使い方指導なども行っております。

来院された方の喜びの声

的確な判断で信頼できます
職業上、腰痛は職業病で、ギックリ腰も何度か経験している為、何となくギックリなのか、違うかは分かるつもりですが、今回の痛みは今までとは全く違い、これはおかしいと思い、とりあえず診てもらおうと、こちらにお世話になりました。治療前に色々とチェックしてもらい、ヘルニアっぽいからレントゲンを撮ってきて欲しいと言われ、その時はあまりマッサージなどは受けませんでした。後日、病院へ行くと、案の定ヘルニアとの診断を受け、無理やりマッサージなどをされていたら、悪化していただろうと言われ、本当に良かったとホッとしました。最初から病院に行くのも有りだと思いますが、こちらに来れば、細かくチェックしてもらえ、治療方法やトレーニング、その他諸々サポートしてもらえるので、まずはこちらにというのが正解だったかなと思います。その後、腰の状態は良くなり。今は再発防止のためトレーニングでお世話になっています。

参考文献

『臨床医学各論』(2008)医歯薬出版株式会社